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兄妹小話

シスコンのお兄ちゃん、つよい妹、そして猫などがだいたい何かします。


キャラ紹介

水原一彌(みずはら-かずや)
  • 兄、20歳。
  • ドのつくシスコン。感覚が過敏なのでダボダボのTシャツを着ている。
  • 大学生であることを主張しているが、市内の大学に学籍がない。何者……。
  • 数学、プログラム、古代言語が出来る人のことをすごくかっこいいと思っている。
  • ……のだが、自分で勉強しようとするとすぐ気が逸れる。
  • 妹と一緒に散歩していると異界に迷い込みやすい。
水原一埜(みずはら-かずの)
  • 妹、9歳。トップ絵にいる女の子。
  • ドのつく近眼。赤い眼鏡と黒いベレー帽がトレードマーク。
  • 一彌と筆者による異常な寵愛を受ける。一彌にとっては「世界との盟約」。
  • 妹パンチはすごい力をもつ(秒間85発、計12200Jほど)。
  • 怪談とYouTube視聴とゲームが好き。実は霊感がある。
  • なんだかんだでお兄ちゃんのことが好き。
こにゃん
  • 水原家に住まう保護猫。スーパーキャット。キジトラ9歳♀。
  • プログラム能力を持つ。「Nyankopad」を愛用。
  • アカシックレコードにアクセスして各種ライブラリをダウンロードする。
中畑為明(なかはた-ためあき)
  • 男。一彌の友人、20歳。
  • 落ち着きがあまりなく生活能力も怪しいが、根はいいやつで真面目。
  • こちらは正真正銘の大学生。教育大に通う。
  • 無類のRPG好き。ダメージ計算式などに詳しい。
  • 暗算が超人レベルに速い。
  • VTuberを愛する。
夕畑目ななよ(なばため-ななよ)
  • 女の子。一埜の親友、9歳。ゲラ。
  • クラスのファッションリーダー。人間社会の革命を画策する不穏な少女。
  • かなり多くの下僕がいるらしい。乗り物に弱い。
沖中真宵(おきなか-まよい)
  • 女の子。一埜の親友、9歳。素直クール。
  • スポーツ大好き少女。男女問わずモテるらしい。
  • 一彌のだらしない肉体を見るたびに「鍛えたい」と漏らすが一彌は断固拒否する。

2026/09/28

忘れもの防止の兄!

*一彌はものを無くす!*

一彌
「前、保険証ごと財布をなくしたんだ。故に、ぼくはもう、財布にチェーンを通し、これをズボンのベルト穴へと仕る……」
一彌
「ふっ、これで外出に憂いなし……」
街並み
「🌇」
遠くのカラス
「カァー……」
一彌
「*ぐぅぅぅ……*」
コンビニ
「腹が……減ったのかい?(優しい顔)」
一彌
「(物憂げに頷く)ああ……いじましき現代人のセーブポイントよ。我が寂しき唇を、ほんのひととき満たしておくれ……」

*入店!*

一彌
「この街は出口なきダンジョンのようだ。我が足は隘路を彷徨い、そして我が手は今宵の友を選んだ……」
一彌
「暴君ハバネロ……」
若い女店員
「150円でーす」
一彌
「はい(ポケットからジャラリと鎖の繋がった財布を出す)」
若い女店員
「ぶっ!www」
一彌
「!?💦」
若い女店員
「す、すみません……ww はい……ww(肩を震わせる)」
一彌
「……(内心)喧嘩か!? お!?💦💢」

*帰宅後!*

一彌
「これだから若い女は嫌いだ!😢」
一埜
「ww」
一埜
「お兄ちゃん、その財布どんな感じ?」
一彌
「普通の黒い財布に……こう、金属チェーンをジャラジャラと……ベルト穴に……」
一埜
「……それ、平成の中学生なんだよwww」
一彌
「!?💦」
一埜
「しかも買ったものが暴君ハバネロ!」
一彌
「暴君ハバネロに罪はないだろ!🌶️💢」
一埜
「夜のコンビニに現れて、黒財布を鎖で腰に繋いで、ジャラッ……って150円出して暴君ハバネロ買って帰る20歳……」
一彌
「盗難・紛失対策という工学的要請だ!!」
一埜
「店員さんには工学的要請まで見えないからw」
一彌
「ゆ、許しがたい! なんでだよ、チェーンじゃなくて紐の方がいいのか!? 店員さんがぼくの後ろを四六時中ついて歩いて落とさないように監視してくれるのか!? 笑ったのだからその責任があるよなぁ!?😢💦」
一埜
「雇用する気!?💦」
一彌
「雇用なんかしない、後ろをパーティメンバーのごとくついて歩いてもらう! 無給だ! 笑うんだから、笑わずに済むように機能を代替する義務があるぞ!!」
一埜
「吹き出しただけで!?www」
一彌
「当然だ! 人の安全装置を笑うということは、『その装置は不要である』と主張したも同然! ならばその機能を自ら代替せよ!!💢」

*コンビニ空間、展開!*

一彌
「コンビニを出るぞ! ほら来い!」
女店員
「えっ!?」
一彌
「財布を監視しろ!😢」
店員
「帰らせてくださいww」
一彌
「ダメだ! チェーンの代替機能なのだから、腰から半径1m以内を維持せよ!」
一埜
「チェーンより圧倒的に邪魔!!ww」

一埜
「拉致監禁だよこれは!」
一彌
「く、くそぉ、じゃあもう肉体に埋め込むしか……💦」
一埜
「財布を!?」
一彌
「そうだ! もう外付けだから笑われるんだ! 内蔵する!!😢💢」

*コンビニ空間、再び展開!*

店員
「150円でーす」
一彌
「はい」

*ウィーン……*

一彌の腹部
「💳」
店員
「…………」
一彌
「見よ、笑わない!!✨」
一埜
「怖くて笑えないんだよ!!www」
一彌
「と、とにかく人権に紐付けばいいのだ! 政府にぼくの体内へのチップ埋め込みを要請し、そこにベーシックインカムを振り込んでもらう!!😢💢」
一埜
「んな無茶な!ww」
一彌
「パブコメ出さなきゃ」
一埜
「やってるわけないでしょそんなパブコメ!💦」

*アイキャッチ!*

電柱
「」
蚊柱
「*ぶ~ん……*」

*アイキャッチ終了!*

一彌
「く、くそっ、暴君ハバネロとの組み合わせが悪かったのか!? 別にいいだろ……ぐっ、く、クソォォ……!!」
一埜
「たぶん組み合わせなんだよ! 黒い財布! 腰からジャラリとチェーン! そこから小銭を出して! 買うものが暴君ハバネロ!!www」
一彌
「全部それぞれ合法だろォォ!!」
一埜
「合法性の話してないwww」
一彌
「暴君ハバネロは別に治安悪くないだろう!💦」

一彌
「ま、まったく、これだから若い女は、人間にはいろいろあるのだ、忘れっぽいとか、失せ物をするとか……💢💦 もっとこう、人間というのは、境界的で、周縁的で、いろいろこう……多様なものなのだ!」
一埜
「文化人類学みたいに自己防衛しないで!ww」

*アイキャッチ!*

遠くの犬
「ワワワン!!🐕💢」
鎖
「ジャラジャラ!」
通りがかりの人
「*ビクゥ!*」

*アイキャッチ終わり*

一彌
「……思うに、臍の緒から伸ばせばいいのではないか?」
一埜
「財布を!?💦」
一彌
「そうだ! 生まれながらにして人体には既に『何かを紐で接続するための実績あるインターフェース』が存在する!」
一埜
「そのインターフェースは出生時にみんな終了してるんだよ!ww」
一彌
「しかしそこを再利用する。臍から伸びる一本の紐、その先に財布……」

*ぷらーん……*

一彌
「これならベルト穴すら不要!」
一埜
「むしろ見た人全員が財布より紐の根元を見るよ!!w」

一彌
「この有り様、批評的だろう?」
一埜
「何が!?ww」
一彌
「題は『口唇期の終わり』とする」
一埜
「そ、その心は……?」
一彌
「かつて母体から臍帯を通じて供給されていた生命維持資源は、成人後、貨幣を媒介として獲得される。そこで私は財布を臍へ戻す。乳児の吸っていた乳房は今や暴君、いわば父の否に変わり、臍帯は象徴へと接続された……そういうことだ」

*コンビニ空間、みたび展開!*

店員
「150円でーす」
一彌
「見ろ!! 〈法〉が価格として発話した!!」
一埜
「ただのレジだよ!!www」
一彌
「そして私は150円を支払うため、臍帯を手繰り寄せる……」

*ずる……ずる……*

一彌
「だが、その臍帯が接続しているのは母ではない。財布だ……」
一埜
「悲しすぎる成人の誕生!!w」
一彌
「財布には貨幣、身分証、保険証。つまり私を社会的主体として登録する諸記号が収納されている」
一埜
「まさか……」
一彌
「そう。臍帯はもはや生物学的母体ではなく、象徴界へ接続されている」
一埜
「くっ……筋だけは通ってる……!💦」
一彌
「そして象徴界から150円を引き出し、父の否たる暴君を購入し、かつて乳房を吸った口で……」

*サクッ……🌶️*

一彌
「辛い!!💦」
一埜
「それが去勢体験ってこと!?」
暴君ハバネロ
「欲望とは満たされぬものである🌶️」
一彌
「それに、フロイト以来、金銭と糞便の象徴的連関は語られてきたではないか。保持する、手放す、価値を与える……」
一埜
「まさか財布を……」
一彌
「そう。財布とは貨幣を保持し、適切な時に放出する器官である」
一埜
「財布に肛門期を実装するな!!💦」
一彌
「すると《口唇期の終わり》は一気に完成するぞ。 乳房の代替としての暴君ハバネロ。 臍帯の代替としての財布紐。 そして財布に蓄積された貨幣……」
一埜
「…………」
一彌
「口唇期・肛門期・象徴界がコンビニのレジ前で衝突する」
一埜
「店員さん逃げて!!www」

店員
「150円でーす」
一彌
「*臍帯を手繰り寄せ、財布から硬貨を取り出す*」
店員
「…………」
一彌
「いま私は、象徴界に接続された臍帯を介して、肛門期的対象を放出し、父の否たる暴君を獲得した」
店員
「袋いりますか?」
一埜
「スルーされてるじゃん!!www」

一埜
「なんでコンビニで笑われた話がこうなるの!?ww」
一彌
「昇華です」
一埜
「くっ、そ、それっぽいことを……」
一彌
「まったく、少し買い物しただけで、気がつけば現代美術にされてしまった。現代社会というのは油断も隙もならない。ああ、いじましき現代人……」
一埜
「自分で現代美術にしたんでしょ!!www」

2026/09/19

パンパカ村の謎!?

*パンパカ村を訪れた兄妹!*

一埜
「面白い名前だよねー」
一彌
「うーむ、地図で名前を見つけて、来てみようということになったが……うむ、見事に何もない!」
老婆
「(ジロッ)悪かったねぇ」
一埜
「こちらこそ兄がすみません!!💦 ほら、謝って!」
一彌
「むぐぐむぐ、すみません!💦」
老婆
「若いの……気をつけなされよ。この村には秘密がある……シェッシェッシェッ……」
一埜
「?」

*村を歩き回ると……*

村人
「えいさ、ほいさ……」
トラック
「ブロロ……🚚」
一彌
「やけに石を運ぶ人が多い……しかも、どの石も似た形だ……大きく、重そうだ」
一埜
「確かに……」
一彌
「む? これは……(地面の紙を拾う)」
█墓新聞
「◯月◯日、台風近づく……」
一彌
「……墓新聞?」
一埜
「パンパカ……」
一彌
「パンパカ村……パン墓村……パン、8……」
一埜
「……八つ墓村!?💦」
カメラ
「(引きで村全体を捉える!!)」
一彌
「何ィィィーッ!?」
老婆
「(回想)若いの、気をつけなされよ……シェッシェッシェ、シェーーーッシェッシェエ!(エコー!)」
エコー
「ウワワワン、ヒィーーーン、ブォンブォン……」
一彌
「やけに響くなこの回想シーン!💦 フィードバックノイズが出てるぞ!」
一埜
「強めにしておきました(エフェクターのノブを触っている)」
一彌
「音響さんに返してきなさい!💦」

*アイキャッチ*

ニワトリ小屋
「コケーッコッコ🐔」

*アイキャッチ終わり*

老婆
「この石を今日中に運び出さないとな……2倍に増えるんじゃあ」
一埜
「えっ!?💦」
一彌
「\(2^3\) つ墓村!?」
村人
「あと4個っちうところまでは頑張れるんじゃが、その4個がどうも村人の老体にはキツくてのぅ(チラッと一彌を見る)」
一埜
「(チラッと一彌を見る)」
一彌
「(チラッと二人を見る)」
三竦み?
「……」
一埜
「いや、この場合は二等辺三角形じゃない?」
二等辺三角形
「*グサー!*(一彌を突きさす)」
一彌
「ぼく!? ……ですよねぇ!?」
一彌
「……左方向に \(2^n\) を増やし続けて完備化するのはどうでしょう?」
老婆
「それは \(\mathbb{Q}_2\) つ墓村じゃ」
一埜
「さっさと運ぶ!💦」

*苦役!*

カエル
「ゲコ🐸」

*アイキャッチ終わり*

一埜
「あと1個!✨」
一彌
「ゼェ……ゼェ……これで最後……!」
石
「ゴトン」
老婆
「おお、助かったわい」
一彌
「や、やった……0個……!✨」
一埜
「これで増えないんだよね?」
老婆
「うむ、0個は2倍しても0個じゃから、これで永遠に増えんわい」
一彌
「やったぜ~!」
ラッパ隊
「パンパカパーン!🎺📯」
一彌
「うわぁびっくりした!」
老婆
「よくやったのぅ! 宴じゃあ!」
一埜
「やったねお兄ちゃん!」
一彌
「労働を評価されてしまった……💦(清々しい顔と苦々しい顔のプレミアムブレンド!)」
一埜
「その顔どうなってるの!?💦」
一彌
「達成感と、労働に成功してしまった屈辱が同居している……!」
老婆
「難儀な若者じゃのう」

*宴が始まる……*

ラッパ隊
「パンパカパーン!🎺📯」
宴席
「どーん!🍲🍙🥬」
一埜
「わぁー!✨」
ラッパ隊
「*小気味良いコードバッキング*」
打楽器隊
「*スネアドラム*」
一埜
「*またエフェクターをいじる*」
ディレイ
「*ダ、ダ、ダ……(3連符で)*」
一彌
「ダブにするな!💦」
老婆
「Run go tell the nation...Jah music a top the station...」
一彌
「おばあさん!?💦」
ディレイ
「(ation... ation...)」
一彌
「一埜!?💢💦」
老婆
「♪ Stone dem heavy, but we carry all day...」
ディレイ
「all day... day... day...」
一彌
「即興で石運びの歌を作るな!💦」

*どういうこっちゃ*

老婆
「また来なされよー」
一彌
「まったくなんて村だ!💦」
一埜
「ちゃっかりスタンプ押してたじゃん!w」
一彌
「う、うるさいっ!💦」

2026/09/16

うなぎ文の兄!

*1*

一彌
「ぼくはうなぎだ(ニュルー)」
一埜
「おいしくいただいてあげてください(ほろり)」

*2*

店員さん
「うなぎの方〜」
一彌
「はい(ニュルー)」
一埜
「泳いでゆく……」

* 解説 *

一彌
「これを『水原うなぎ文』シリーズとしよう!『ニュルー』を入れることによって、本来のうなぎ文に対し、加工前の生物としてのうなぎの現前を示唆することによって多義性をアピールするのだ!」
一埜
「『泳いでゆく』によって、存在しない水場もアピールしてるってこと?」
一彌
「その水場ってどこに繋がってるんだろうな?」
一埜
「やめて、存在しない場所の解像度を上げるとなんか怖い!💦」

2026/09/15

マシュマロテストの兄!

*これは、一彌6歳の頃のことである……*

児童心理学者
「ここにあるマシュマロは食べてはいけませんよ」
一彌6歳
「ん?」
児童心理学者
「もうない!?💦」
一彌6歳
「おいしかった」
児童心理学者
「これはですね、今から私が部屋を出て、戻ってくるまで食べずに待てたら、マシュマロをもう一個」
一彌6歳
「もう一個!?✨」
児童心理学者
「……もらえるという実験で」
一彌6歳
「じゃあ今のは?」
児童心理学者
「一個目です」
一彌6歳
「二個目ください! まだ何も聞いてないから、これからですよね! さあじっけんを始めてください!(行儀よく座る!)」
児童心理学者
「…………」
一彌6歳
「😊」
児童心理学者
「……では改めて。ここにマシュマロを一個置きます」
一彌6歳
「はい!✨」
児童心理学者
「先生が戻ってくるまで食べずに待てたら、もう一個あげます」
一彌6歳
「わかりました!」
児童心理学者
「では始めますね」
一彌6歳
「はいっ!✨(背筋ピーン)」
児童心理学者
「…………(退室)」
一彌6歳
「…………」
マシュマロ
「◯」
一彌6歳
「…………」
マシュマロ
「◯」
一彌6歳
「これはけーやくの対象物……」
一彌6歳
「…………💦」
一彌6歳
「たべちゃダメ……たべちゃダメ……」

*3分後!*

児童心理学者
「戻りましたよー」
一彌6歳
「✨✨✨」
児童心理学者
「おお! ちゃんと待てましたね! では約束のもう一個を」
一彌6歳
「やったー!!💕」
児童心理学者
「はい、どうぞ」
一彌6歳
「(もぐもぐ)」
児童心理学者
「……ところで最初の一個を説明前に食べた件なんですが」
一彌6歳
「そのけんはけいやくがいです」
児童心理学者
「イヤな6歳児だなあ!!💦」
一彌6歳
「それにぼく、ちゃんと待てたので、じっけんはせいこうですよね!✨」
児童心理学者
「くっ……!」

*現在!*

一彌(現在)
「そういうわけで、ぼくのマシュマロスコアは3だ」
一埜
「2を上回ることあるんだ……!💦」
一彌
「つまりマシュマロテストの教訓は、『先手必勝』! これでアイソポス先生もニッコリだ」
一埜
「教訓!?w」
アイソポス
「そんなこと言ってない……💦」

2026/09/06

深夜すき家の会話QTE!?

*深夜に一人ですき家にきた男!*

一彌
「くっ、イカンとは思ったが、空腹を抑えられなかった……(ねぎ玉牛丼を注文!)」
店員さん
「ねぎ玉牛丼です〜。ん? おっと……?(伝票がなかなか卓の筒に入らない!)」
一彌
「……」

*QTE発動!*

*ジャストタイミングの場合!*

一彌
「(ニヤリ)入りにくかったら、持ってっちゃってもいいですよ?」
店員さん
「(ニヤリ)ナッハッハ! それじゃ食い逃げですよお客さん!」

*バッドタイミングの場合!*

一彌
「入りにくかったら持って行っちゃってもいいですよ……?」
店員さん
「? ……トロくさくてすみませんねぇ!💢」

*現実!*

一彌
「……(何とは無しに所作を見守る)」
店員さん
「(終える)はーい、ごゆっくりー」

*翌日*

一彌
「そういうことがあって……ううむ、やっぱりぼくはコミュ障なのだろうか?」
一埜
「……そもそもダジャレが親父くさい!」
一彌
「なぁっ!?💦」
一彌
「こういうのもあるぞ!」

*第三の選択!?*

一彌
「(来た! ジャストタイミング!)伝票が入りにくいなら、持ってっちゃってもいいですよ?(ニヤリ)」
店員さん
「(ニヤリ)ほほう? ではごゆっくりー(ねぎ玉牛丼を持ち去る)」
ねぎ玉牛丼
「あれー?👋💦」
一彌
「そっちを持って行くとは言ってない! 一枚上手を行かれた! 待ってぇぇぇ!💦」

* * *

一彌
「みたいな……」
一埜
「いつまで脳内すき家にいるの!?w」
一彌
「たぶん、現実に何かちょっとした引っかかりがあると、そこからありえた別ルートが勝手に生成されるんだ……」
一埜
「いちいち生成しなくていいよ、そんなの」
一彌
「というか、ある発話がタイミング次第でどれくらいありえない状態まで到達可能性を持つのか、ちょっとわくわくしない?w」
一埜
「店舗が消滅したりとか?」
一彌
「例えば……」

* * *

店員さん
「(伝票を筒に入れる)」

00:00:00.0000000000000000000000000000000000000000001

一彌
「持っていってもいいですよ」
世界判定
「*JUST!!*」
店員
「!?」
画面
「*暗転*」

THANK YOU FOR PLAYING!

一彌
「えっ!?」

CAST

一彌……一彌 店員……店員さん ねぎ玉牛丼……ねぎ玉牛丼
一埜
「ジャストフレーム技!?💦」

* * *

一埜
「お兄ちゃん、やたらエンディングを見たがるよねぇ」
一彌
「ぼくは思うんだ。この世界は、マリオにおける9-1だ! つまり、本来ステージデータではないところを読み出して、ステージのように解釈している世界……! 本来は、1-1から8-4のように、完全に秩序づけられたシークエンスとしての歴史がある! だがぼくらに与えられしはポストモダン的現実!」
一埜
「とにかくまあ、喋ること喋ること……!w」

2026/09/02

赤い眼鏡、炎属性になる!?

*九月とは名ばかりの暑い午後、水原家!*

一埜
「お兄ちゃん、さっきからパソコン見てニヤニヤしてる……」
一彌
「ニヤニヤではない! 創造の喜びを静かに噛み締めている顔だ!」
一埜
「見せて」
一彌
「待て! まだ生成途中で――」
一埜
「あ、私だ!✨ え、かわいい~、お兄ちゃん、私のイラスト作ってたの?」
一彌
「ふっ、新たな画像生成モデル、『Anima』が出たので、可愛い妹イラストを生成してみようと……」
一彌
「だが、なかなか眼鏡がうまく出なくて……Animaはプロンプトの強度を少し高めに設定した方がうまくいく……というからな。 SD1.5モデルではここまで強度を上げるとガビるが、この際、2.4くらいにしてみるか……」
一埜
「ローカル生成なんだね! 私の写真、どこかに勝手に送ったらダメだからね?」
一彌
「送ってないぞ! 写真は使わず、文章だけで一埜の可愛さを表現している。生成もこのパソコンの中だ!」
一埜
「よろしい!」

*画像生成、完了してアップロードへ……!*

ヒマワリ畑にいる一埜のイラスト。だが、何かが……?

一彌
「フッ、可愛い……まだ夏って感じだもんな」
一埜
「えへへ~。いや、それにしても暑いねぇ、顔の辺りがむわっとしてくるっていうか……あはは、イラストの私も汗かいてる!」
一彌
「エアコンをかけるか。……よし、これをトップ画像にして、更新完了だ!」

*しかし、その日から………!*

一埜
「(友達とお出かけ中)はあはあ、暑い~!💦」
ななよ
「一埜ちゃん、大丈夫? そんなに暑がりだっけ……? あ、自販機あるよ! みんなで飲も!」
真宵
「二人とも、こっちにおいで。確かに日差し強いし、日陰を歩こう」
一埜
「ありがとう~!💦 ごめんね~💦」

*そして一彌は……!*

一彌
「むむむ、アップしてから思ったが、フレームの形が何か……」
一埜
「お兄ちゃん、どうしたの?」
一彌
「このイラスト、よく見てみると、眼鏡の形が少し変なんだ……直したくて……」
上と同じイラスト。確かに、一埜の眼鏡の形が炎のようになっている……。

一埜
「あっ! そ、そういえば、私の眼鏡も何か形が少し変で……ほら!」
一彌
「ほ、本当だ……ツルの上の所が『ピョコッ』ってなってる……この画像と同じだ!」
一埜
「……もしかして、お兄ちゃん、私の眼鏡にまた何かした……!?💦 また無断改造とか……?💢」
一彌
「し、していない!💦 Per Deum! 神に誓って!」
一埜
「本当かなあ……」
一彌
「うーむ、この輪郭は、あたかも炎のようだ……なぜ? うーむ、プロンプトを再チェックしよう。えっと、masterpiece, best quality, ... , (red-flame eyewear:2.4), Outdoors in summer. Towering cumulonimbus clouds rise high, ...……」
一彌
「……」
一埜
「……」
一彌
「framed のつもりで flame と書いてる!!💦」
一埜
「RがLになってる! 『赤いフレームの眼鏡』じゃなくて『赤く燃え立つ眼鏡』だよ!」
一彌
「たった一文字で、眼鏡店から火属性へ……!」
一埜
「誤字の進路変更が激しすぎるよ!💢」
一埜
「いやー、それにしても暑い……あ、あれ、まさか……!?」
現実の一埜の赤眼鏡
「*ジジジ……*」
一埜
「うわ、眼鏡が微妙に熱っ!!💦」
一彌
「一埜!?(すぐに外してやる) 火傷してないか!?」
一埜
「だ、大丈夫、段々熱くなってきただけで……そ、そこまでじゃなかったけど……! あ!!💦」
現実の一埜の赤眼鏡
「*机の上で、ゆらりと陽炎を立てる!*」
一埜
「今年やけに暑いと思ったら、この眼鏡が夏の間じゅう、ずっと熱を出してたんじゃ!?💢」
一彌
「嘘だろう!?(眼鏡に触る) た、確かに微妙に熱い……画像だけではなく、現実の眼鏡までエンチャントされた……!?」
一埜
「何が Per Deum! なのさ~~!!💢💢」
一彌
「うわあああごめん!! *フライング五体投地!!*」

*一彌、保冷剤をタオルで包み、眼鏡のそばへ置く!*

一彌
「直接急冷するとレンズやフレームを傷めるかもしれない。まず距離を置いて冷ますぞ……」
一埜
「こういう時だけ急にちゃんとしてる……」
一彌
「火傷してないか? 耳、赤くなってないか? 痛くないか?」
一埜
「ちょっと熱かっただけ。大丈夫だよ」
一彌
「よかった……」
一埜
「でも、ちゃんと元に戻してね」
一彌
「すみません……💦」
一埜
「しかしお兄ちゃん……昔、『ぼくは将来、魔法使いになる! 一埜、君は魔法剣士になるんだ! ぼくがエンチャントしてやる!』って日頃から言ってたけど……まさか本当にエンチャントするとは思わなかったよ!💦」
一彌
「……無意識のうちに、魔力が漏れ出てしまったようだな……」
一埜
「強キャラみたいなそぶりしないで!!💢」
一彌
「すみません!! ぼくの誤字です!!💦」
一彌
「(心底悔しそうに)この flame と frame はなかなか覚えられないんだ。fire が F→R の流れなのに、flame は F→L …… ふむ、なるほどなあ、flamma から来てるのか。ignis との違いは……おお、前者が燃え盛る炎で、後者が火か……」
一埜
「も~、ちゃんと直してよ?」
一彌
「うむ、red-framed eyewear で、新たに画像出力……よし、イラストは直った。だが……」
現実の一埜の赤眼鏡
「*まだ陽炎!*」
一彌
「まだ直っていないな。……君は夏のあいだじゅう、こんなカゲロウデイズな眼鏡を付けていたのか?」
一埜
「お兄ちゃんのせいだよ!💦」

*騒ぎを聞きつけたキジトラ、入場!*

こにゃん
「ンー?🐈(暑いのに何を燃やしているの)」
一埜
「あ、こにゃん! 聞いてよ~、お兄ちゃんが私の眼鏡に火属性をつけたの!」
一彌
「過失です!💦」
こにゃん
「ハァーン(見せなさい)」
一彌
「危ないぞ、触らない方が――」
こにゃん
「*Nyankopadで生成履歴を確認する*」
こにゃん
「……んわ~(……この画像生成器は、アカシックレコードともつれた状態にあるわ)」
一埜
「どういうこと?」
一彌
「もしや……『一埜の絵を作れ』という指示に対し、モデルが現実の一埜を参照画像として探し当てた!? そして出力先まで現実側に……!」
一埜
「要するに?」
こにゃん
「んわぁー(誤字が呪いになって帰ってきたってことよ)」
一埜
「もぉぉぉぉ、やっぱりお兄ちゃん案件じゃぁぁぁん!!!💢💦」
一彌
「ごめん! マジで!!💦 どうすれば?」
こにゃん
「ハァーン(これを打ち込みなさい) *カタカタ*」
sudo nyankoctl disentangle \
anima://generation/last \
reality://kazuno/glasses \
--restore-frame \
--remove-flame \
--keep-memories \
--purr
一彌
「はい……(--keep-memolies とタイプ)」
こにゃん
「ンー!💢(そこ、またLとR間違えてる!)」
一彌
「ヒィ~!💦」
一埜
「あははは!」

*眼鏡は直り、画像もChatGPTに見せたら直りましたとさ!*

眼鏡の直った一埜のイラスト。

ChatGPT
「これは笑いますw」
一埜
「かっこつけてラテン語やる前に英語からやり直した方がいいんじゃ……」
一彌
「前置詞よくわかんないからヤダ!💦」
一埜
「それ以前の問題だよ!w」

*ちゃんちゃん!*

2026/08/29

男女の友情は成立するのか!?

*場所は居酒屋! 幼馴染二人!*

女
「男女の友情ってさ、やっぱあると思わない!? てか私達絶対それでしょ!」
男
「わかる、マジ同感~。あるに決まってっし! ありえないとか言ってる奴らとか、ただのスケベだよなw」
女
「てか私、アンタのこと意識したこととかないしw」
男
「言ったなこの!w オレもそうだし! お前のこと絶対女って思えないわ~!w」
女
「でも恋人って別れたら終わりだけど、親友はずっと親友だもんね~w」
男
「そうそう! オレ達、きっとずっと親友だよな!」

*彼らは子供の頃から幼馴染……正真正銘無二の親友である!*

一彌
「(隣の卓でそれを聞きながら)……」
一彌
「*すくっ*」
一埜
「お、お兄ちゃん……なんでツブ貝串を右手の指の間に4本挟んだ状態で立ち上がるの? 埋葬機関なの?」
一彌
「(うっそりと二人のそばに立つ……)*……ムシャムシャ……*(ツブ串を食べる)」
男
「うわっ、なんだこいつ!💦」
一彌
「自慢じゃないがぼくは、同性の親友のことを『ちょっといいな』と思ったことがある。ふっ……『同性愛者がもしも同性の親友を好きになったら、それは邪なのか? 友情は終わりなのか?』」
男
「!?」
一彌
「異性でも同じだ。別れたあと友達になる二人は? 逆に絶交する親友は? お前たちの話は『恋人』と『友人』を排他的に扱っているが、それは自明なことなのか……!?」
男・女
「…………」
一彌
「(急に大声)煮ツブ食えやァァ!(串を振り下ろす!)」
煮ツブ
「🦪*串から離れて、シュポァァ、という効果音と共に男女の口に放り込まれる!*」
男
「甘辛い!✨」
女
「ムチっとしてる!✨」

*その時、快音が響く!*

一埜
「(立ち上がってスリッパで兄を叩く)」
スリッパ
「*スパァン!!*」
一彌
「一埜さん!?💕(←シスコン)」
一埜
「(二人のそばに行く)も、もう本当にすみません……そもそもお酒なんか普段飲まないのに、『居酒屋メニューが食べてみたい!』とか言って私を連れて来て……! あげくにこれ!?💢 どうしてすぐに人に迷惑を掛けずにいられないの!?💢」
一埜
「ほら、謝って! ホラ!」
一彌
「フッ……このツブは、ムチっとしたツブらしい食感を保ちながらも、甘辛いタレにつけられた履歴をも保存している。つまり……そういうことだ」
一埜
「何がそういうことなの!? ちゃんと謝る!💢」
一彌
「すいません……💦」
男・女
「ま、まあいいんだけど……」

*一彌、一埜、着席す!*

男
「(もぐもぐ)ふむ、煮ツブ……友情が次の形へと変わったとしても、その時あった友情は消えない……アイツはそう言いたかったのだろうか……?」
女
「…… *もやもや*」
男
「どうしたの?」
女
「……いやさぁ、言ってることは分かるよ。でもさ、こういう時にセクシャルマイノリティの話題が私達の議論を乗っ取るのって、なんだか少しややこしくない?」
男
「む?」
女
「今、私達は同性愛の話はしてないんだが!? ある程度『典型的な大学生』らしい男女観で生きていて、その侘しさまで理解した上で、それでも友情を信じたいな……って話をしてたんだが!?💦」
女
「アンタ立ちなさいよ! 議論しなさい!💢(一彌に食って掛かる!)」
男
「おおお、言いにくいことを言った! それでこそ我が親友!」
一彌
「何をぉ!?(喜々としてプンスカ!) そうやってマイノリティを議論フレームの外に置くから良くないのだ!」
一彌
「我々みんな、何かしらのマイノリティ! なのに、『普通こういう時は……』みたいに雑な一般化を日々使いこなして見ないふり、普通のふり……それによって君たちは常に自己疎外し続けているのだ! そのことにまだ気づかんのか!」
一彌
「救えぬ愚か者め、道徳的残余を味わうがいい!(いわし明太を射出!)」
男・女
「モグー!💦✨」
一埜
「いわし明太が道徳的残余なの!?💦」

*アイキャッチ*

セミ
「ミーンミンミン!」
カラス
「カァー!」

*アイキャッチ終了*

女
「*むしゃむしゃ……ゴクン!*」
女
「いや、だから!💦 『排除したい』んじゃなくて、今ここで私達がしていたさっきの話題の、射程を限定したいの!」
一彌
「射程だと!? ならばこちらにも射程がある!(いわし明太を更に構える)」
一埜
「食べ物を構えないで!!💢」
いわし明太
「異なる種同士で組み合わされた上に飛び道具にされるのか……」
男
「いやでも、彼女の言いたいこともわかるぞ。『男女の友情は論理的に可能か』を証明したいんじゃなくて、俺たち自身の……なんというか」
女
「そう。異性愛者として生きてると、男女の親友ってどうしても周囲から『いつ付き合うの?』とか『どっちか絶対好きでしょ』って読まれるじゃん」
男
「それでも俺たちは『いや、これは友情なんだ』って信じたい。その、ちょっと侘しい感じの話なのよ」
一彌
「ぬっ……」
女
「そう。一般論としてはあんたが正しくても、個別の経験としては私たちの話も残るのよ。これだってある種のマイノリティだとも言えない?」
一埜
「確かにさぁ……お兄ちゃんの話は、いつも射程が無駄に長いよ」
一彌
「一埜まで!?💦」
一埜
「飛躍してるっていうか、一人で勝手に納得して、いつのまにかすごい遠いところまで飛んでることがあるし!」
一彌
「ええい、よくあるクリシェ的話題を、なんとなく独断で合意して、いい感じに丸く収める議論……そんなものをぼくは許さない! 時間の無駄だ!」
一埜
「人間関係なんてそんなものだよ! それなりにいい感じの落としどころを探って、それで何となく仲良くなった感じになるの!💦」
一彌
「そんなことで何の真実が明らかになる!?💢」
一埜
「真実は明らかにならなくても、その言葉がお兄ちゃんに友達が少ないことの理由にはなってると思う」
男・女
「「うんうん」」
一彌
「ぐわああああ!💦」
女
「……でもさ、本当に、そういう雑な言葉でしか言えないものもあるんだよ」
女
「『ずっと友達でいようね』って、未来永劫友情が継続することを論理的に主張してるわけじゃないでしょ」
男
「未来の不確実性を知ったうえで、それでも今そう願ってるってことだよな」
一彌
「…………むむ、なるほど」
一埜
「ほら。人間関係なんてそんなものなの」

*一彌はしばし沈黙する。居酒屋の喧騒……一埜が静かにメロンソーダを飲む。*

一彌
「……つまりこれは命題ではなく、遂行的発話に近いのか!? 『男女の友情は存在可能である』という発話それ自体の意味が、『ずっと友達でいようね!』という、関係を定義するためのものなのか!?」
男・女
「「あ、改めて言われると……」」
女
「そこまでのことでもないんだけど……💦(なんか赤面)」
男
「……でもそういうことなのか?💦(頬を掻く)」
一彌
「……ッかァァァアー、難しいな! 初めからそう言えばよいではないか!💦」
一彌
「字面だけ読めば、『異なる性別の二者間に非恋愛的な親密関係は存在可能か』という存在命題に見える!」
一埜
「お兄ちゃんが読むとそうなる」
一彌
「ところが実際の会話では、しばしば関係についてのメタコミュニケーションなんだな!?」
女
「たとえば私がこいつに『男女の友情って成立するよね』って言ったら……」
男
「『少なくとも俺たちは、このままでいられるよな』という確認にもなる」
一彌
「そして逆に……」
男
「『男女の友情なんて結局成立しなくない?』」
女
「……って二人きりで言い出したら……」
一彌
「……一般社会について論じるふりをして、二人の関係の次状態を探索しているってことか!!」
一埜
「まあ、文脈によってはね」
一彌
「なんということだ!!💦」
女
「っていうかさ、『ねえ、私たちの関係を友情として固定したい? それとも恋愛への遷移可能性を探索したい?』とか、あなた人に聞ける?」
男
「そうは聞けないから『男女の友情ってあると思う?』って聞くんじゃん」
一彌
「いいではないか、グレッグ・イーガンみたいでロマンティックだ!💦」
一埜
「よくないよ!!💦」
一彌
「なぜ!? 曖昧性が少ない! 意図が明確! 選択肢も提示されている! 爆アドだ!✨」
一埜
「普通はもうちょっと情緒的に言うの!!」
一彌
「情緒的!? だがそのために、『コミュニケーション理解試験』という副作用が発生しているではないか!? コミュニケーションに支障が出るだろ!💦」
男・女
「「普通じゃない?」」
一彌
「……え、大学生って、こんな高度なコミュニケーションの中で鍛造されてるの? ぼくが社会人をうまくやれない理由がわかった!」
一埜
「いやお兄ちゃん、大学生全員が恋愛語用論の高炉で鍛造されてるわけじゃないから!!💦」
一彌
「だって今のは、『男女の友情って成立すると思う?』というたった十数文字から、」
  • 一般論を聞いているのか
  • 我々の関係を確認しているのか
  • 恋愛可能性を探索しているのか
  • むしろ恋愛化を牽制しているのか
  • 単なる雑談なのか
一彌
「を、視線・声色・既往歴・沈黙時間から推定するんだろ!?💦」
男
「言われてみるとオレらすげえことやってんな」
女
「でも普通そんな意識してないよ」
一彌
「そこが一番怖いんだよ!! 熟練者は無意識に処理している! つまり暗黙知だ!💦 『自然にわかるでしょ?』『わかんないやつヤバ笑』みたいな……」
一彌
「そして社会人になったらこれが!」

上司「これ、時間あるとき見といて」

一彌「承知しました。では時間が生じた際に」

上司「……できれば今日中に」

一彌「今日中という意味だったの!?💦」

取引先「ちょっと難しいかもしれませんね」

一彌「なるほど、実現可能性は低いが非零……」

一埜「それはたぶん断ってるんだよ!!💦」

一彌
「(溜息)やはりダメだ……! ぼくはツブと共に海底で暮らそう……💦 Frāter dēspērātus dēclārāvit sē vīctūrum esse in fundo ōceanī cum buccinidīs.(絶望した兄は、海底でツブたちと共に暮らすだろうことを宣言した)」
一埜
「Hūmānitās frātris mei fugācior est quam amīcitia inter virum et mulierem.(私の兄の人間性は、男女の仲よりも移ろいやすい)」
一彌
「わははは!」
一埜
「ふふふ……w」
男・女
「(変な兄妹……💦)」
一般通過セネカ
「……(眉をひそめながら)……お嬢さん、ちょっと、それは……」
一埜
「えっ、セネカさん!?💦」
一彌
「本物!?💦」
一般通過セネカ
「Puella(お嬢さん)。比較級 fugācior と quam を用いた表現は綺麗だったが、hūmānitās は、単に人間らしさだけじゃなく、人文的教養とか優しさとか人徳という含意もある」
一般通過セネカ
「ゆえに、ちょっと悪口としてはドギツいかもしれぬ……」
一埜
「ああ~、確かに『人間性を疑う』とか日本語でも言うもんね……えぇ~っ、お兄ちゃんごめん! そこまで言うつもりじゃなかったの!💦」
一彌
「👍✨(気にするな、という兄のスマイル)」
一般通過セネカ
「Frāter meus homō esse citius dēsinit quam amīcitia inter virum et mulierem.(私の兄は、男女の友情が終わるより早く人間であることをやめる。)……くらいでどうだろうか?」
一埜
「ありがとう!」
一彌
「サインもらえますか?」
一般通過セネカ
「うむ」

『Vita brevis, iter longum. Vale. — L. A. Seneca Transiens』

人生は短く、道のりは長い。さらばだ。― 一般通過セネカ

一埜
「そこまでが名称なんだ……💦」

*一般通過セネカ、通りすぎる!*

一彌
「……これはこれで語用論だな、うーむ……(座ってラテン語について考え始める!)」
店員さん
「あの、注文……」
一彌
「今忙しいから待って!💦」
店員さん
「……💢」
一埜
「す、すみません、一応枝豆……💦」
店員さん
「……枝豆ですね」
一埜
「はい、すみません……💦」
一彌
「考えてみろ。文法的には完璧でも、語彙が背負っている含意を読み違えると発話行為の威力が変わる!」
一埜
「さっき hūmānitās で私がやったやつね……w」
一彌
「そう! 君は軽く『お兄ちゃんすぐ人間やめるねw』と言いたかったんだけなんだ。だが……」
男
「なんか君たち、今日ずっと同じ話してない?」
女
「してる。『字面だけでは会話は決まらない』って話」
一彌
「あらゆる言語に、『コミュニケーション理解試験』は存在している……」

*一彌は溜息をつく……*

一埜
「どうしたの?」
一彌
「(頭を抱えて)……なぜ言葉が通じるのか、まったくわからなくなった……💦」
男
「あの……枝豆食べます?」
一彌
「……む、むむ、これは……どういう意味だ? 受け取って良いのか? 罠か? 遠慮すべきなのか?💦」
一埜
「疑心暗鬼だ!」
女
「ああもう、いいから食べなさいよ!💢(一彌の口に枝豆を詰め込む)」
男
「わははは、お前のそういうところ、ほんと好きだわ……友情的な意味でな!(一彌を拘束しながら)」
一彌
「アガガガガアガー!(モグー!)」

2026/08/22

兄の吊るし上げ!?
こにゃん
「んわぁー(これより会議を開きます。私が司会を務めます。質疑の通告がありますので、順次これを許します)」
こにゃん
「ンカゥ(ではまず水原一埜君)」
一埜
「私の眼鏡を違法改造した件についてですが……」
こにゃん
「ハァーン(水原一彌君)」
一彌
「……初めはただの防犯グッズのつもりだったんだ。暴漢も含めて眼鏡に触れた人間を一時的に遠隔操作し、危機を排除するための機能……」
一埜
「*挙手*」
こにゃん
「んーわ(水原一埜君)」
一埜
「ななよちゃんがフハハハハと高笑いしてたんだけど!?💦」
一彌
「ななよちゃんに危害を加えるつもりはなく、動作したのは、単なる考え足らずだった……」
一彌
「だが、ななよちゃんが動作した相手で、接触までのログを見ると……見知った一埜がどこかに行ってしまうような気がして……怖くなり……💦」
一埜
「……そっか」
一彌
「……💦」
一埜
「でも……私に言ってないよね?(圧)」
一彌
「はい」
一埜
「誤作動したらどうなるかも、ちゃんと考えてない」
一彌
「はいィ……」
一彌
「正直……すまんかった!💦(フライング土下座!)」
一埜
「ま、まあ、わかってくれたならいいけど……」
一彌
「代わりに、一埜の意思で発動するマインドブラストに書き換えます」
一埜
「……」
一埜
「え!?💦 なんでマインドブラストを残すことだけは諦めないの!?」
一彌
「今度は根本的に違うぞ!💦 一埜自身が危険を感じたとき、自分の意思で発動する!」
一埜
「ふむ……」
一彌
「まず任意の合言葉を一埜自身が設定!眼鏡のツルを三回叩きながら、それを叫べばいいのだ!」
一埜
「じゃ、じゃあ…… *トントントン* 『マインドブラスト』!」
一彌
「そのままだな!」
眼鏡
「COMMAND ACCEPTED. 対象を指定してください」
一埜
「お兄ちゃん」
一彌
「待て!? 一埜さん!?💦」
眼鏡
「🧠⚡ MIND BLAST」
一彌
「ぐぺぺぺぺーーっ!!💦」
こにゃん
「んわぁ~(水原一埜君、議場内でのマインドブラストはお控えください)」

* * *

一埜
「でも、なんで精神操作なの?」
一彌
「なぜ精神遠隔操作なのか!? 説明しよう! これは、ある種の邪視だと言える!🪬」
一埜
「邪視!?」
一彌
「眼鏡とは視線と世界の境界面。念を送って、見つめた相手を操作する……あたかも『逆レイトレーシング』、あるいは『外送説』のように!」
一埜
「外送説!?」
一彌
「そう! 通常の視覚を素朴に考えれば、外界から来た光が眼鏡を通り、網膜へ届く!」
一埜
「うん」
一彌
「だが古代の視覚論には逆向きの発想があった! 目から何かが出て、対象を捉える! いわゆる外送説! この発想自体が邪視に近いものがあるなと……」
一埜
「連想ゲームだったんじゃん!!💦」

* * *

一彌
「そういうわけで、これが本質的に邪視であるなら、マインドブラストのみならずテレキネシスも可能かもしれない。 一埜のその眼鏡で対象を強く睨むと、思った通りに動かせるようになったらかっこいいではないか……(藁人形を置く)動かしてみよ!💦」
一埜
「そんなうまくいくかなぁ……。 *じぃぃぃ……!* 右に動けーっ!🪬💦」
眼鏡
「*キィィィィン……*」
藁人形
「ズ……ズズズズ……」
一彌
「動いたァァァ!!✨」
一埜
「うそぉ!?💦」
一彌
「成功だ! 外送説の復権だ! エンペドクレスに報告しろ!!」
一埜
「故人だよ!💦」
一彌
「ではぼくの死後に報告するとしよう。次は複雑な命令だ! 一埜、『一回転しろ』と念じるのだ!」
一埜
「…………一回転!」
藁人形
「*くるんっ*」
一埜
「わぁ!!✨ じゃあじゃあ、ジャンプ! そして、踊れーっ!」
藁人形
「*ぴょん! ふりふり……*」
一埜
「かわいい!!💕」

*そのとき!*

こにゃん
「…………🐈」
一埜・一彌
「「あ」」
藁人形
「*踊っている*」
こにゃん
「…………」

*猫パンチ!*

藁人形
「スポーン!!」
一埜
「ああっ!!💦」
一彌
「被験体Aェェェ!!💦」
こにゃん
「ハァーン🐈(猫というのは、こういうものを叩かずにいられないものなのよ)」
一埜
「こにゃん! 実験中なの!」
こにゃん
「ンー?(何言ってるかよくわからないわね)」

* * *

一埜
「じゃあ、こにゃんが追いかけるように……逃げて!」
藁人形
「*タタタタタ!*」
こにゃん
「ニャッ!!🐈💨」
一彌
「追った!!」
一埜
「右! 左!」
藁人形
「*右へ左へ!*」
こにゃん
「🐈💨💨」
一彌
「すごいぞ! 猫じゃらしが完成した!!」
一埜
「遠回りしすぎだよ!!www」
こにゃん
「ハァーン!🐈✨」

*次の日*

一埜
「プリンとってきてー(じっ👓)」
藁人形
「*とててて*」
一彌
「楽をしている……」

*

一埜
「あっ、お兄ちゃん、柿の種とってきてー」
一彌
「*とててて*」
こにゃん
「ハァーン(兄の方は眼鏡で見ずとも動くのね……)」
藁人形
「💢👊」
一彌
「いてぇ!?💦 一埜が操作したのか!?」
一埜
「私じゃないよ!💦」
藁人形
「🖕😎💢」
一彌
「ま、まさかこいつ、自我が……!?」
こにゃん
「んわぁー(不思議と、声が聞こえるわね……仕事を取るな、一埜の物を持ってくるのは自分だ……という顔だわ)」
一彌
「やんのか!?💢💦」
一埜
「喧嘩しないで!💦」

*学校で*

藁人形
「*踊る*」
ななよ
「えー何その眼鏡!! すごーい、私もほしい!!」
一埜
「お兄ちゃんが……💦」
ななよ
「えっ、作ってもらう!✨ 頼みに行こ!」
真宵
「……心配だから私もついてく」

*

ななよ
「おっすー!(バァン)」
真宵
「来た」
一彌
「何者ぞ! 我が研究所は静謐を好む……あっ、な、名畑目ななよさん……その節はドウモ……へへェ……(ヘーコラ……)」
ななよ
「あー、もう気にしなくていいよ! どうせ効かなかったし! あっはっは!(背中バンバン!)」
真宵
「貧弱な肉体には頑強な精神は宿らない」
一彌
「くぅっ、それはそれで悔しい!💦」
一埜
「ななよちゃんも作ってほしいんだって」
ななよ
「お願い!💕🥺 ね、お兄ちゃん?」
一彌
「ぐぬぬっ!!💦 だ、だが……」

* * *

ななよ(想像上)
「えっ? みんな操作すればよくね!?✨」
下僕たち
「ななよさまぁぁぁ!💕」

* * *

一彌
「な、なんか怖い! 嫌だ!💦」
ななよ
「ねぇぇー、お願い!🥺✨ あ! わかった。もー、お兄ちゃんは欲しがりだなぁ……(近づく)」
真宵
「ちょっと何する気……(ななよの肩をつかんで止める)」
一彌
「ヒィィィィ!!(謎の恐怖!)」
一埜
「妹パンチ!!💢(ドゴァァァ!)」
一彌
「(吹き飛ぶ)ぶべら! なぜぼく!?💦」

*

一彌
「トホホォ……(と言いつつこっそり手元で同時に操作できる対象を一人までにセーブする)」
ななよ
「いやー、楽しみだなぁ!✨」
真宵
「悪用はダメだよ」
一埜
「そうだよ!」
ななよ
「でもさー、この世なんて、もともと凡庸な悪で満ち溢れてるじゃん! 悪の定義とは一体? 必要なのは革命だよ! ヘーゲル的歴史!」
一埜
「こういうところはお兄ちゃんと気が合いそうなんだよなぁ、ななよちゃん……」
ななよ
「そういえば、真宵ちゃんはいらなかったの?」
真宵
「私ならこうやる」
真宵
「(兄にロメロ・スペシャル)柿の種取ってきて」
ロメロ・スペシャル
「*ギリギリギリ……!*」
一彌
「ぐわあああああ!💦 取ってくる、取ってきますゥゥゥ! もげる、何かがもげる!!💦」
ななよ
「wwwwwww」

* * *

ななよ
「ふっふっふ……💕」
一埜
「すっごい悪い顔してる……💦」
ななよ
「ついに手に入れた……眼鏡邪視システム!!🪬👓✨」
一彌
「待て! 念のためもう一度利用規約を確認するぞ! 同時操作対象は一名! 人体に危険な行動は禁止! 長時間の拘束は禁止! 財産処分、契約、個人情報の開示など重大な意思決定には」
ななよ
「同意する同意するー♪」
一彌
「読め!!💦」
ななよ
「スクロールスクロール……はい同意!✨」
一彌
「現代人の悪いところ!!💦」
真宵
「(ひそひそ)大丈夫かなぁ……」
一埜
「(ひそひそ)やばかったら二人で止めよ……」

* 翌日・小学校 *

ななよ
「…………👓✨」
クラスメイトA
「その眼鏡どうしたの?」
ななよ
「一埜ちゃんのお兄ちゃんに作ってもらった!」
クラスメイトB
「へー、かわいい!」
ななよ
「でしょー💕」
先生
「はい、それじゃあ日直さん。プリント配ってください」
ななよ
「…………」
ななよ
「…………じっ👓🪬」
クラスメイトA
「…………」
クラスメイトA
「*スッと立ち上がる*」
先生
「?」
クラスメイトA
「*プリントを配り始める*」
ななよ
「すげぇ……!!✨」
一埜
「早速しょうもないことに使ってる!!💦」
真宵
「……💦」

* 休み時間! *

ななよ
「一埜ちゃん見て見て!」
一埜
「なに?」
ななよ
「…………じっ」
男子
「…………」
ななよ
「三回まわって」
男子
「*くるくるくる*」
ななよ
「ワン!」
男子
「ワン!」
ななよ
「wwwwwww」
一埜
「ダメだって!!💦」
男子
「……あれ? 俺なんで犬の真似してたんだ?」
ななよ
「知らなーい💕」
一埜
「知ってるでしょ!!💦」
真宵
「ななよ」
ななよ
「ん?」
真宵
「貸して」
ななよ
「やだ」
真宵
「貸して」
ななよ
「やーだ💕」
真宵
「…………」
ななよ
「…………」
真宵
「*眼鏡を外そうと手を伸ばす*」
ななよ
「うわっ、待って!💦」
一埜
「ななよちゃん、もうおしまい!💦」
真宵
「解除」
ななよ
「うぅー……分かったよぉ!」

* しかし数日後。 *

ななよ
「ふぅー……」
一埜
「あれ? 最近使ってないね」
ななよ
「んー。なんか飽きてきた」
一埜
「早っ」
ななよ
「だってさー。『消しゴム拾って』って操るより、『拾ってー💕』って言ったほうが早いし」
一埜
「そうだね」
ななよ
「しかも普通に頼んだら」
下僕A
「はい、ななよ様!✨」
下僕B
「ついでに鉛筆も削っといたよ!」
下僕C
「給食当番も代わろっか?」
ななよ
「ってなるじゃん?」
一埜
「元から支配力が高すぎるんだよ!!💦」
ななよ
「邪視って一人しか操れないし、効率悪くない?」
一埜
「お兄ちゃんの制限がちゃんと仕事してる……!」

* * *

ななよ
「でも革命用途なら話は別なんだよね……」
一埜
「まだ諦めてなかった!!」
ななよ
「だって一人でも、適切な一人を動かせばいいんでしょ?」
一埜
「…………」
ななよ
「校長先生とか」
一埜
「ダメ!!」
ななよ
「教育委員」
一埜
「ダメ!!」
ななよ
「市長」
一埜
「スケール上げないで!!💦」
ななよ
「一人しか操れないなら、一番上を操ればいい。これが組織というものだよ、一埜ちゃん」
一埜
「9歳児から聞きたくない組織論!!💦」

* その夜、水原家 *

一埜
「というわけで、お兄ちゃん。制限が突破されました」
一彌
「な、なんだと!?」
ななよ
「だから言ったじゃん。ヘーゲル的歴史!✨」
一彌
「ヘーゲルを万能な悪役アイテムみたいに使うな!!💦」

* * *

一彌
「よし。パッチだ! 権力者への使用禁止!」
ななよ
「『権力者』を定義してください」
一彌
「ぐっ」
ななよ
「学級委員は? 班長は? フォロワー3万人の小学生は~? お兄ちゃん、権力って何?💕」
一彌
「ぐぬぬぬ……!💦」
真宵
「簡単だよ」
全員
「?」
真宵
「悪いことに使ったら没収」
ななよ
「誰が判断するの?」
真宵
「私」
ななよ
「根拠は?」
真宵
「これ。*腕をまくる*」
ななよ
「権力の源泉がものすごくホッブズ的だ!!💦」
真宵
「ホッブズ知らない」
一彌
「知らずにリヴァイアサンを体現している!!」

* * *

ななよ
「でもさ……人を思い通りに動かすのって、最初は面白いけど、思い通りじゃない人を動かすほうが、面白くない?」
一埜
「どういうこと?」
ななよ
「だって一埜ちゃんに『これ着て!』って邪視で着せても、私が着せただけじゃん」
一埜
「うん」
ななよ
「でも一埜ちゃんに『これ絶対似合うって!💕』って勧めて、一埜ちゃんが『じゃあ着てみようかな』って自分で決めてくれたら……勝った感あるっていうか!」
一彌
「結論が邪悪!!💦」
真宵
「でもまあ、精神操作よりは……」
一埜
「ななよちゃんらしい……w」
ななよ
「だから邪視は、ここぞという時だけ使うことにする!」
一彌
「おお……!」
一埜
「成長した!」
真宵
「(いや使わない方がいいんじゃ?)」
ななよ
「たとえば宿題忘れた日に先生を」
全員
「没収!!」
ななよ
「えぇぇぇー!!💦」

*眼鏡没収!*

ななよ
「返してよぉー!! 私の邪視ィィ!!💦」
一彌
「ぼくが言うのもなんだが、人類にはまだ早かった!!💦」
こにゃん
「ハァーン🐈」
藁人形
「😎👓」
一埜
「……あっ」
全員
「…………」
藁人形
「*眼鏡を装着*」
一彌
「待て!! そいつにだけは掛けさせるな!!💦」
藁人形
「🪬😎」
一彌
「一埜ォォォ!!💦 助けてェェェ!!💦(強制的に藁人形の足を揉まされる)」
一埜
「結局そこに戻るの!?www」

2026/08/17

睡眠機能、先に寝る!
午前二時の一彌
「寝られない……!」
一埜
「うーん……お兄ちゃん、さっきから一時間くらい『寝られない』って言ってない?」
一彌
「一埜、まだ起きていたのか!?💦」
一埜
「お兄ちゃんが十五秒おきに言うから、寝られないの!💢」
一彌
「そ、それはすまない……!💦 でも変なんだ。眠いのに、寝ることだけができない!」
一埜
「じゃあ目を閉じてみたら?」
一彌
「閉じてる!」
一彌の目
「ギンッ!」
一埜
「開いてるよ! 暗闇を見ることに全力を出してる目だよ!💦」
一彌
「暗闇がこちらを見ている気がする!💦 コワイ!」
暗闇
「見られているので見てます👀」
一埜
「も~、いいから寝なよ……」
一彌
「違うんだ。まぶたを閉じる機能は動くんだが、寝るための機能が応答しない!」
一埜
「……寝るための機能?」
一彌
「たぶん、ぼくより先に寝た!」
一埜
「担当者が先に退勤してる!?w」

*

一埜
「睡眠機能さーん、起きてくださーい。利用者がまだ起きてますよー」
一彌の睡眠機能
「すぴー……」
一彌
「ほら!」
一埜
「ほんとに寝てる!💦 何これ!?」
一彌
「システムを点検しよう。まず、羊を数える機能!」
羊を数える機能
「羊が一匹……羊が二匹……むにゃ……」
一埜
「二匹で寝た!💦」
一彌
「次、安らかな音楽を流す機能!」
安らかな音楽を流す機能
「(♪エルガー『愛の挨拶』を冒頭4音だけ鳴らして)すやぁ……♪」
一埜
「自分の曲で寝てる!💢」
一彌
「最後の希望、夢を見る機能!」
夢を見る機能
「ただいま睡眠中です。夢のご用件は夢の中で承ります」
一埜
「夢の中に入るために夢が要るよ! 堂々巡りだよ!💦」

*

一彌
「わかったぞ。これはデッドロックだ!」
一埜
「でっどろっく?」
一彌
「ぼくは睡眠機能が起きるのを待っている。だが、睡眠機能は、ぼくが寝るまで寝ている!」
一埜
「ただのサボりを専門用語で守ろうとしてない?」
一彌
「起こせば仕事を始めるはずだ。おーい、起きろー!」
一彌の睡眠機能
「あと五分……」
一彌
「五分後にぼくを寝かせてくれ!」
一彌の睡眠機能
「そのためには、五分後に起こしてください……」
一彌
「う、うーむ、五分後か?(アラームセット……)いや、違う! なぜぼくは、寝るためにアラームセットしているのだ!?💢」
一埜
「睡眠機能の目覚まし係になっちゃった!w」
一彌
「では、寝ている睡眠機能に、寝ているぼくを夢として見せれば……」
一埜
「やめて! 入れ子になったら朝まで説明を聞かされる!💦」

*

一埜
「仕方ないなぁ。睡眠機能の代わりに、私がお兄ちゃんを寝かせてあげる!」
一彌
「一埜が!?✨ 子守歌か? 添い寝か? それともお兄ちゃんの頭をなでなで――」
一埜
「妹パンチ、出力一パーセント!」
一彌
「待って! それは睡眠じゃなくて単なる電源オフ……」
一埜
「えいっ!💕 *ぽすっ*」
一彌
「すやぁ……」
一彌の睡眠機能
「はっ! 寝かしつけの時間だ!」
一埜
「遅いよ!💢」
一彌の睡眠機能
「本日の業務、完了!」
一埜
「何もしてないのに達成感だけある!w」
こにゃん
「ンー……(最初からずっと寝ていた)」

2026/08/09

猫の尻尾についての考察!
こにゃん
「(へそ天)ぐでー……🐈」
一埜
「あーもう、こんな格好で……女の子でしょー?💕(にへにへしながらなでなで)」
一彌
「いや、見ろ……っ!」
こにゃんのしっぽ
「*へそ天しつつも、しっぽだけは後ろ脚の間を通して、お腹を守っている!*」
一彌
「これがこにゃんのドレスコード……!」
こにゃん
「ぐでー……」
一彌
「見ろ、この気品……!」
一埜
「絶対何も考えてないよ!w」

*

一彌
「こにゃんよ。猫の尻尾は……何のためにあるのだろう!? ぼくの想像では、防具だ!」
一埜
「えー、バランサーじゃない?」
こにゃん
「ンー……(野良猫だった幼少期を思い出す……)」

*

思い出のきょうだい
「(回想)ニャニャッ!(こにゃんのしっぽで遊ぶ)」
こにゃん
「(回想)ハァーン!💢 ン!💢(同じく相手のしっぽで遊ぶ)」

*

こにゃん
「んわぁー(私の推測では、おそらく知育玩具よ)」
一彌
「な、なるほど……追跡、予測、反射神経、距離感、狩猟本能……!」
一埜
「たしかに知育っぽい!」
一彌
「しかも本体に標準搭載! 電池不要!」
一埜
「でも長さ次第では自分で遊べない場合もあるけどね……!」
こにゃん
「ハァーン」
一彌
「はっ! だから猫は多産……知育の為に、兄弟姉妹を必要とするのか! なんと賢い生き物なんだ!」
一埜
「急に社会性まで説明し始めた!w」

*

こにゃん
「……んわぁー(むしろ私たち猫からすれば、人間の遊び道具こそが『尻尾』の延長よ)」
一彌
「はっ!💦」
一埜
「あ、また頭の中が暴走してる顔をしてる……w」
一彌
「つまり……ボールも猫じゃらしもヒモもヨーヨーも、すべては『尻尾性』を部分的に実現したもの……!?」
一埜
「もう始まってる!w」
一彌
「尻尾そのものではない。だが、揺れる・追う・掴む・逃げる・絡まるという構造を関係性として共有している!」
一埜
「やめて、頭の中で『尻尾圏』を考え始めてるでしょ!💦」
こにゃん
「んにゃ」
一彌
「それで言えば、猫じゃらしはまさに、尻尾から『身体に付いている』という条件だけを忘却した対象……!?」
一埜
「忘却関手!?💦」

2026/08/08

キスに興味を持った一埜……!?
一彌
「んー(アイスを食べる)」
一埜
「(ひそっと)ねぇねぇ、お兄ちゃん……ファーストキスって、したことあるー?💕」
一彌
「あるぞ! それどころか、ディープなやつも!」
一埜
「うそ!✨」
一彌
「(アイスの蓋を舐める)」
一埜
「蓋と!?www ガッカリだよ!www」

*

一埜
「ねえねえ、さくらんぼのヘタを口の中で結べる人はキスが上手いって言うよね!✨」
一彌
「むー? ふん……見ろ!」
一埜
「私も~!」
二人
「もごもご……」
一彌
「痛い! つった!💦 舌がつった!ww」
一埜
「顎痛い!ww」
一彌
「ん? いや待て、結べてる! 結べてるぞ!」
一埜
「うっそ!?💦」
一彌
「はい!」
さくらんぼのヘタ
「……」
一埜
「……なんか輪っか二つない?」
一彌
「……ウソだろ!? ホップリンクだ!💦」
一埜
「え!? なんで!? え、なんで輪っかになってて、それが二つ繋がってるの? つなぎ目どこ!?💦」
一彌
「これは……初めからこういう形状のさくらんぼだったのでは?」
農家のおじさん
「そんな品種改良はしてません」

*

一埜
「(想像)……お兄ちゃんとキスした人は……」
想像上のヒロイン
「オアーッ!💦💦(舌がホップリンクになる!)」
一埜
「いやっ! お兄ちゃんのケダモノ!💦」
一彌
「ひどくない!?ww」
一埜
「大人の男ってこわ~っ!💦」
一彌
「一般化しないで!?w」

2026/05/12

純水を鍋で煮る兄!
一彌
「(純水を継ぎ足しては鍋で煮込み続ける)」
一埜
「……? それは?」
一彌
「水を濃縮したらどうなるかなって……」
一埜
「水は濃縮しないの! それじゃ部屋を加湿してるだけだよ!💦」
純水の精
「*ぼわん*」
一埜
「えっ誰!?」
純水の精
「水の精だァァ! コラァァ、せっかくミネラルとかカルキとかない純粋な水になれたのに、勿体ないことするなァァ!💦」
一彌
「……」
一彌
「……待てよ? あなたが水の中にいたってことは、そのぶん、その純水は純粋性を欠いていたのでは?」
一埜
「あっ」
純水の精
「!?」
一彌
「つまりあなたが去れば更に純粋な水になるのでは?」
純水の精
「……我は混じり物だった……?(辛くなってうずくまりビーカーの目盛りを見つめ続ける)」
一埜
「可哀想でしょ!💢 ホントそういうとこだよ、お兄ちゃん! だからノンデリだって言われるんだよ!💦」
一彌
「い、いや、その……💦」

*

純水の精
「ううー……(恨みがましい目)」
一彌
「*正座させられている*」
一埜
「そもそもなんでそんな意地悪なこと言ったの?」
一彌
「純粋性とは、それ自体が物質に付随する属性(=概念)である。『純粋性』はあっても『純粋』そのものは存在しない」
一埜
「ん?」
一彌
「概念は擬人化の対象になりえると思うのだが、擬人化した瞬間にそれがなんだか純粋性の混ぜ物に見えたのだ」
純水の精
「ワァ~ッ!(泣き伏せる)」
一埜
「お兄ちゃん!💢 この顔を見てよ! それがお兄ちゃんが『他者の顔』に向ける言葉なの!?💢」
一彌
「す、すまん、だがぼくは間違ったことは……💦」
純水の精
「私が擬人化したのがそんなに気に入らなかったんですか」
一彌
「い、いや、別にそんな、気に入らないなんてことは……」
純水の精
「それじゃあ、あんたらはなんなんですか。あんたらだって、『ホモ・サピエンス』という動物に、『人間性』というラベルを貼りつけただけの擬人化された対象なんじゃ?」
一埜
「……」
一彌
「……」
純水の精
「*じっ*」
一埜
「……ちょ、ちょっとお兄ちゃん! 反論してよ! とんでもない意見が出てきたよ!」
一彌
「や、やめよう! 一旦この話はやめよう!」
純水の精
「じゃあなんでそんな自己言及的トラップに我だけ追い込んだのだ! 私の純粋性も回復せよ!💢(巨大化する)」
一彌
「むむう……!」

*

一彌
「はてさて、どうしたものか……」
一埜
「(悩む一彌を見て欠伸)……ふわわぁ。なんだか宿題とかやる気がなくなってきたなあ」
一彌
「どうした、一埜……」
一埜
「どうでもよくない? こんなの。あーあ、予定とか、そもそも喋ったりするのとか、ぜーんぶ面倒くさくなってきた……大体、なーにが『兄妹小話』なのかなあ。そんなのより、いい感じの棒っこを探しに行きたいな~!」
一彌
「い、いかん、妹の人間性が……(これはこれで人間らしいのか?)」
純水の精
「早くしてくださいよ、ホラホラ」
一彌
「そうだな……(腰を伸ばす)」
一彌
「実際に、君をこの純水から追い出すとしよう。その時、何が起きるだろうか?」
  1. 無になる。:君は純水らしさの性質、即ち純水の限界そのものであり、引きはがせない。引きはがそうとすれば、純水ごと消える。
  2. 純水性が壊れる。:ぼくが純水を煮詰めようとして揮発させ続けていたように、純粋さを極める過程で相が変化して気体と混じりあうか何かして、純粋性が壊れる。熱する過程で君が耐え切れず純水から出てきたことはその証左である。
  3. 観測できないほど純粋になる。:君を追い出すと「より次の純粋性へと移行する」。その結果、「純粋性」という属性を超越し、我々には観測ができなくなる。
一彌
「想像するに、これらだと思うのだが……」
純水の精
「聞き捨てならない。特に最後の。 それは、あなた方から人間性を追い出せば、より人間になるって言いたいんですかね?(身を乗り出す)」
一彌
「ま、まあ待て。今、ここに『三つの純粋性』が考えられたわけだが……ぼくは……『君のいる純水』が好きだ」
純水の精
「な、何っ!?(赤面)」
一彌
「何もないくらい純粋なものは、たぶん、ぼくらには持っていられない。 純粋性が壊れるくらい純粋なものは、たぶん、ぼくらには守ることができない。 人間には見えないくらい純粋なものは、たぶん、ぼくらには好きだと言うことができない」
純水の精
「……」
一彌
「でも、君がいる純水は、楽しい。 怒るし、傷つくし、うずくまるし、ビーカーの目盛りを見つめる。 それは、化学的には余計なのかもしれない。概念的には混ざり物なのかもしれない。 でも……その混ざり物があるから、ぼくはそれを見つけられる。声をかけられる。謝ることだってできる」
純水の精
「謝る……?」
一彌
「なんだ。その……。……ごめんなさい……💦」
純水の精
「……!」
一彌
「純粋性を追い詰めるより、純粋性が誰かのかたちをして現れるほうが、ぼくは好きだ。 つまり、ぼくは……純水の精がいる純粋さが好きだ」
一埜
「……(ふ~ん、お兄ちゃん、やるじゃん……!)」
純水の精
「そ、そそそ、それは、その……! きゅ、求愛……というやつか!?」
一彌
「え。」
純水の精
「ふ、ふぅーん、なるほど……なるほど。で、でも我、その……混ぜ物とか、ちょっと、そのね……」
一彌
「混ぜ物!? ま、待て、話が急すぎる!💦」
一埜
「(じぃぃぃ~……)……ふーん。お兄ちゃん、よかったじゃん」
一彌
「ま、待て一埜! 違う! 落ち着け!💦」
純水の精
「(熱い眼差しで見つめる……)なんだこの胸の温かさは……」
コンロの火
「*ボボボボボ……*(燃え続けている)」
純水の精
「……って、熱いわァァァ!! さっさと火を止めよ!💦」
一埜
「え!! お兄ちゃん、考えてる間、ずっと火つけっぱなしだったの!? うわっ、部屋の湿気すごッ!!」
一彌
「うわぁぁぁっ、スンマセンスンマセン!!💦💦」

2026/04/25

一彌、急に腹痛を催して……!?
一彌
「むぐっ、腹が……!」
一埜
「え、お兄ちゃんどうしたの!? 下痢!?」
一彌
「悪いが……失敬!(一埜の部屋に入ろうとする)」
一埜
「ちょっと!💢」
一彌
「なんだよ」
一埜
「い、いや、その流れなら行くのはトイレでしょ! なんで?」
一彌
「なんでって、何がだ? ぼくは腹が痛いので止めないでくれるか?」
一埜
「い、いや、その……」
一彌
「それでは失礼(玄関を出ようとする)」
一埜
「いやいや! 野で!? 野で放つ気なの!?💦」
一彌
「何を言っているんだ、そんなわけがないだろう。まったく……どうかしているぞ。間に合わなくなったらどうする気だ(自室に入ろうとする)」
一埜
「だからちゃんとして!💦(トイレに誘導)」
一彌
「何ぃ? ここはトイレではないか。一埜よ、まったく……まったく、一埜よ」
一埜
「ほら、入る! 早く入る!(ぐいぐい)」
一彌
「まったく、まったくなぁ……(ドアを閉める)」

2026/04/24

一埜の眼鏡が行方不明に!?
一埜
「眼鏡……眼鏡が……(ヨタヨタ)」
一彌
「こ、こら、裸眼で歩くなと日々言っているだろう! 危ないし、それに君にはあの赤いフレームの可愛らしい眼鏡が……!(ぽっ)」
一埜
「頬を染めるな!」
一彌
「見えてるのか?」
一埜
「効果音がしたの! 妹パンチ!(MISS) ああ当たらない!💢💦」
一彌
「ううむ、一埜の目が『3』に……。これは……何かの暗号か!? 三位一体……三寒四温……(考え込む)」
一埜
「うぅー、私の顔面でクロスワードしてないで、お兄ちゃんも探してよぉ……」
一彌
「いや、『3』は左目と右目、合わせて二つか。だから、このヨコのカギは……『海三山三』……?」
一埜
「それを言うなら『海千山千』でしょ」
一彌
「……ま、まさか……『三三九度』か!?」
一埜
「えっ!?」
一彌
「なるほど! 挙式か……!!」

*挙式空間展開!*

dac~
「📢プァー(越天楽)」
一埜
「えっ、何々、何の音!?💦 笙!?💦」
神主
「では新郎は誓いの言葉を……」
一彌
「hortus conclusus soror mea sponsa hortus conclusus fons signatus」
一埜
「なんて?」
一埜
「……っていうか何も見えないんだけど! ここどこ!💢」
神主
「では仲人はこちらに」
一埜の眼鏡
「はい」
一埜
「何この声!? 誰!?💦」
一彌
「出てきたな、眼鏡よ! オルァ!(眼鏡を鷲掴み)」
一埜の眼鏡
「ぐわあああ!!」
神主
「こ、こら、新郎、神前ですよ!」

*挙式空間、収束……!*

一彌
「ほらよ、一埜(眼鏡をかける)」
一埜
「あっ、ありがと……え、どこにあったの?」
一彌
「ふっ……どこでもないところさ。もう失くすなよ……(キメ顔)」
一埜
「い、意味がわからなさすぎる!💦」
一彌
「(耳打ち)本番の三三九度は10年後にとっておこうな、一埜よ(ウインク)」
一埜
「妹パンチ!💢(秒間85発、12200J)」
一彌
「うんうん、やはり眼鏡を掛けていてこその一埜だな!(外野スタンドインしながら)」
一埜
「うるさいよ!(ダイアモンドを一周しつつ)」

2026/04/09

小学校にて、一埜のクラスメイトが一埜の眼鏡を触ると……?
* 小学校にて……! *

ななよ(9歳JS、一埜の友達)
「一埜ちゃ~ん、その眼鏡取って前髪上げなよー、可愛いんだからさ~(いちゃいちゃ)」
一埜(9歳妹)
「えー? そんなことないってぇ~(いちゃいちゃ)」
真宵(9歳JS、一埜の友達)
「何でも物は試し。眼鏡も似合うけど、自分の可能性を広げてみるべき(いちゃいちゃ)」
一埜
「えぇー? そうかなぁー?(てれっ)」

* 一方その頃、自宅! *

一彌のスマホ
「ブー」
一彌(20歳兄)
「一埜かっ!? ……なんだ、ビッグクランチか……(←だらだらとAntimatter Dimensionsをプレイしてる)」

* その時である……! *

神託機械
「カラカラ……カラ……」

これは一彌の作った『神託機械』……! メスシリンダー10個の中に、それぞれサイコロ……そしてその土台はバネとなっており、定期的に振動、無限にサイコロを回し続けている……。

神託機械
「……ブーッ! ブーッ!」
一彌
「ぐわっ!(ソファから落ちる)」
一彌のお気に入りのマグカップ
「ビシィ!(ヒビが入る)」
黒猫
「んにゃァァァア!!(窓の外でムーンサルトしながらネズミをゲット)」
太陽
「うわー(雲に一瞬隠れて周囲が真っ暗になる)」
一彌
「な、何が……はっ!?」

神託機械のなかではサイコロ10個が同時に6を出している……!

一彌
「わ、悪い予感がしてきた……!(キュリリリリン!)はっ! ……そうか、あの機能の出番がとうとう来たようだな!」

 * * *

真宵
「ほら、ななよ、今(一埜の前髪を持ち上げる)」
ななよ
「ほらほらー、こうしてさ……えーい!(一埜の眼鏡に手を触れる)」
一埜
「いやーんもう、だめだってばー!(にこにこ)」
一埜の眼鏡
「指紋認証エラー。作動します」
ななよ/一埜
「えっ?」

一埜の眼鏡
「*ビリビリビリビリ!*」

ななよ
「あばばばばばぱぱぱぱ」
一埜
「ななよちゃん!?」
真宵
「??💦」
ななよ
「……ゲホッ、ゴホゴホ……」
一埜
「だ、大丈夫……?」

ななよ?
「……ククク……一埜の眼鏡を奪いし者に、災いあれ……!」
一埜
「なっ!? え、ななよちゃん、どうしたの!?💦」
真宵
「どうしたの、その喋り方?」
ななよ?
「ななよちゃん? ……ククク! ななよちゃんの精神は……今は眠っているわぁ!」
一埜
「そのトンチキな技術と喋り方……ま、まさか、お兄ちゃん!?」
ななよ?
「クククク……フハハハ!」
真宵
「そんな馬鹿な……」

ななよ?
「ウ……(目の色が一瞬戻る)くっ、な、何これぇ……!」
一埜
「あ! ななよちゃん! しっかりして!」
ななよ?
「ううぅーっ、なんだかすごく高笑いしたい気持ち……フフフ、くーはっはっはっはっ!! あーすっきり……ククク……」
一埜
「変な状態になってる!💦」

2026/04/09 12:41
既読 1
12:41
お兄ちゃん変なことしないで!💢
一彌
一彌
ぼくは何もしていないぞ! 一埜の眼鏡に触れた者には、ぼくの精神波動が一時的に注入されるのだ……!
12:41
既読 1
12:42
ななよちゃんが高笑いしてるんだけど!💢
一彌
一彌
一埜の眼鏡は神聖なる遺物、洋風に言えばアーティファクトッ! そんなものに軽々しく触れる者にはマインドブラストだッ! これこそが兄のディフェンスシステム! 一埜も、リアクションアビリティの獲得を喜ぶがいい!
12:42
*実績解除* 『習得! 眼鏡カウンター! ~裸眼は罪の味~』
12:42
既読 1
12:42
💢💢💢
既読 1
12:42
あのさ、お兄ちゃんが改造したならお兄ちゃんが一番軽々しく触れてない?
既読 1
12:42
ねえ
既読 1
12:42
ちょっと
既読 1
12:46
既読無視すんな!💢
一彌
一彌
……💦
12:46

 * アイキャッチ *

腕が七本ある白い影
「アヴェッ(←校舎の上でニワトリのように鳴き声を上げる)」

 * * *

ななよ
「あれ? なんか気持ちが落ち着いてきた……?」
一埜
「そうか、論破すればお兄ちゃんの精神が弱まるんだ!」
真宵
「ななよ、しっかり。頑張って」
ななよ
「うわぁ~っ、腹立つわ~! 一埜ちゃん、会話に招待して!」
真宵
「私も」
一埜
「う、うん」

 * * *

2026/04/09 12:48
一埜 が ななよ、真宵 を会話に招待しました
一埜 が 一彌 を会話に招待しました
既読 3
12:48
お兄ちゃん、ちゃんと説明して
ななよ
ななよ
えっ? お兄さん一埜ちゃんの眼鏡にマインドブラスト仕込んでたの? ウケるんだけどwwww まあ私には効かないけどねー
12:48
一彌
一彌
何っ!💦
12:48
真宵
真宵
一埜、この眼鏡かけないほうがいいよ
12:49
既読 3
12:49
た、確かに……うー、気に入ってたのに、この眼鏡! お兄ちゃんのバカ!💢
真宵
真宵
あーあ 一埜かわいそう
12:49
ななよ
ななよ
先生に言お?
12:49
既読 3
12:49
うん……
ななよ がグループ名を「論破作戦」に変更しました
一彌
一彌
うっ、うぅ……!💦
12:50
ななよ
ななよ
てか 私がコンタクトのコーデ教えてあげるからさ!✨
12:50
既読 3
12:51
えへへ、ありがと!✨ あーあ、でもこの眼鏡、ほんとに気に入ってたんだけどな…… ちぇー
一彌
一彌
あぁあ……一埜が裸眼派に……!?💦
12:51
ななよ
ななよ
妹の眼鏡にこだわりすぎじゃね?w って言うか、これくらいで論破されるとか 本当に大学生なの?wwww しかも小学生相手にwwwwww
12:53
真宵
真宵
ななよの言う通り。 私は常日頃からお兄さんの軟弱さに心を悩ませてきた。 この際、お兄さんは筋トレから始めたほうがいいと思う。 健全な精神は健全な肉体に宿るって言うし。 スクワット10回20セット、プッシュアップ5回20セット、 レッグランジ10回10セットから始めよう
12:54
一彌
一彌
出来るか、そんなに!💦
12:55
既読 3
12:55
人の眼鏡を勝手に改造するより 筋トレの方が良くない?
既読 3
12:55
いいから早くななよちゃんに謝って!!💢
ななよ
ななよ
そーだそーだ! てゆーかぜったい先生にチクるし!!
12:56
真宵
真宵
早く謝らないと、
12:56
……
12:56
一彌
一彌
さ、最後まで言え! 怖いから!💦
12:56

 * * *

一彌
「くそッ! か、かくなる上は学校に乗り込み、再度マインドブラストを……!(玄関を出る)」
カラス
「カァー!🐦‍⬛」
一彌
「ぐわっ!? か、カラス!? あぁ……ぼくはもうダメだ……(うずくまり、動かなくなる……)」
カラス
「ヴァルワ! ヴッワァー!🐦‍⬛(そこらを飛び回る)」
町内会の人々
「こ、こんなところにカラスが!? ぐぁ……(次々とうずくまる……)」

 * * *

ななよ
「お兄ちゃんどうなった?」
一埜
「んー(見守りアプリを起動)……あ」
真宵
「どうしたの?」
一埜
「……カラスにまとわりつれちゃったみたい……」
ななよ
「え!? か、カラスに!? うわぁー……お気の毒……」
ニュース
「◯市でつい先ほど、カラスが住宅街に出現し、地域住民を次々とうずくまらせる事態になりました。(VTR)」
一彌(VTR)
「ぐわぁぁ……(へたり込む……)」
カラス(VTR)
「カァー!🐦‍⬛」
真宵
「まあ、自業自得かな……」

 * アイキャッチ *

校舎の壁に張り付いたカタツムリ
「ニュルー🐌」

 * * *

一埜
「ただいまー」
一彌
「うーん、うーん……カラスが……🐦‍⬛」
一埜
「すごかったみたいだね。まあ、もう音波で山に返されたみたいだけど……もう、慌てて表出たらダメだよ!」
一彌
「くっ……一埜……せめて、最後に顔をよく見せてくれ……」
一埜
「もう、大げさだなぁ。はい(身を乗り出す」
一彌
「……はっ!?」
一埜
「? どうしたの?(いつもの赤い眼鏡を掛けている)」
一彌
「あぁ……コンタクト派には、ならずにいてくれたんだな……ふふふ、やはりその眼鏡が、一番……似合っている……ぞ……(ガクッ)」
一埜
「もー……(おしぼりを取りに行く)」

 * * *

一埜
「お兄ちゃーん(扉を開ける)」
一彌
「ふしゅぅるるる……(立ち上がって、口から煙を出している)」
一埜
「はっ!?」
一彌
「一埜の眼鏡ェェェェ!!(一埜へと迫る!)」
一埜
「妹パンチ!(ドゴォ!)(秒間85発、計12200J)」
一彌
「ぐはぁ!!(壁へと衝突し、ベッドへと倒れ込む)」
布団
「ファサァ……(風圧でめくれあがってから、一彌を優しく包み込む……)」

 * * *

一彌
「ぐっ……」
一埜
「もー、反射的にパンチしちゃったじゃん……大丈夫?」
一彌
「一埜の、眼鏡……(手を伸ばす)」
一埜の眼鏡
「指紋認証エラー。作動します」
一埜
「えっ?」
一彌
「あっ」

一埜の眼鏡
「ビリビリビリビリビリビリ!!」
一彌
「ぐわぁぁぁぁぁあ!!」

この時、何が起きたか……? 一埜の眼鏡に搭載されたマインドブラストは、一彌の精神波動を、一埜の眼鏡に触れた者に投射するもの……そして、今回はそれが一彌自身に投射されたわけである。

すなわち、
\[一彌 = \lbrace 一彌\rbrace = \lbrace \lbrace 一彌\rbrace \rbrace = \lbrace \lbrace \lbrace 一彌\rbrace \rbrace \rbrace = \cdots \]
つまり、\( \lbrace \lbrace \lbrace \cdots \rbrace \rbrace \rbrace \) という、無限再帰構造の回廊の中に、一彌の精神は投射されたのである!!

一彌
「(無限回廊の中で)ここはどこだぁぁぁぁ!!💦」
一彌の肉体
「……」
一埜
「寝ちゃったのかな? まあ、ゆっくり休んでね……お大事にね」
黒猫
「ニャーン🐈‍⬛(縁側でゴロゴロ)」
カラス
「カァー🐦‍⬛(山から鳴き声を街に轟かす)」

2026/03/29

一彌、一埜は愛猫こにゃんを預けて旅行へ。友人の中畑がお世話をするが……
一彌
「こにゃんー、ごめんな……! 明後日には帰ってくるからな!」
一埜
「ごめんね……!」
こにゃん
「ハァーン(ちゃんと帰って来ないと承知しないわよ!)」
中畑(一彌の友人)
「こにゃんちゃんは任せろ!」
一彌
「だ、大丈夫だよな? と、とにかく……フード、お水、トイレの掃除、あと何かあったら動物病院……これだけ頼む!(日当支払い済み、ピザ出前権エンチャント済み)」
一埜
「お願いします……!」
中畑
「任せろい!」
こにゃん
「ハァーン……」

 * * *

一埜
「お兄ちゃーん、東京楽しいね!」
一彌
「ああ! 秋葉原……フフフ! このPCパーツは……ふむ! GPUに違いない!」
店員さん
「それはPC-9801です」
一埜
「流石に私でもGPUではないと思ったよ」
一彌
「💦💦💦」
一彌のスマートフォン
「この持ち主に仕えていて大丈夫なのだろうか……(物言わぬ不安)」

 * * *

一彌のスマートフォン
「☎︎」
一彌
「おっと! 中畑くんからだぞ……」
一埜
「こにゃんに何かあったのかな……?」
一彌
「はいもしもし」
中畑
「一彌ァァ……こにゃんが、こにゃんが、ハンストしてるんだ!」
一彌
「な、何っ!!💦」
一埜
「ビデオ! お兄ちゃん、ビデオ通話にしてもらおう!」
一彌
「こにゃん! 大丈夫か!💦」
こにゃん
「ムスゥゥゥ……!」
中畑
「トイレの砂とフードもちゃんと交換したのに……!」
一彌
「フード、見せてくれるか!?」
中畑
「これだ……」
お皿
「砂ァ~!」
一埜
「中畑くんそれトイレの砂だよ!💦」
中畑
「えっ!?💦 そ、それでか……!?」
一彌
「それでかじゃない!💦 ま、まさかお前、トイレも……」
トイレ
「フードォォ!」
一彌
「中畑ァァァ!💢💢💦💦」
こにゃん
「ハァーン!(早く帰って来なさいよアンタら!💢)」
中畑
「ごめん! ごめん、間違えた!!💦」
一埜
「全部ちゃんと入れ替えて! あ、でもトイレのフードは一回捨ててよ! それで、洗ってから入れてあげて!💦」
中畑
「あ、当たり前だ、ちゃんとやる! こにゃんごめん!!💦」
出前
「ピザでーす」
中畑
「うわぁぁ!💦」
一彌
「お前はピザ抜きだぁぁぁ!!💢(エンチャントしていたピザ出前権をディスペル)」
中畑
「ごめん! ごめん! ちゃんとやるからピザは許して!!💦」

 * * *

その後、中畑くんはちゃんとしたのでした……!

 * * *

こにゃん
「ハァン(ちゃんとお世話を覚えるのよ)」
中畑
「ごめんなぁー(なでなで)」

2026/03/07

普段通りの会話と思いきや、突然一彌が二人に……!?
一埜(9歳妹)
「お兄ちゃーん、冷蔵庫のプリン食べてもいいー?」
一彌(20歳兄……!?)
「……!!」
一埜
「え、ど、どしたの……?💦」
一彌(真・20歳兄)
「ふわぁーあぁ。昼寝してたらこんな時間だ……って、あれ!?」
一埜
「(ただでさえうるさい)お兄ちゃんが二人!?」
一彌?
「や、やっと、会えた……! あぁ、一埜……一埜!!」
一彌
「なんだテメェはぁぁぁ! ぼくの妹に触るんじゃねぇぇ!!💦」
一彌?
「ま、待て、違う! 違うんだ!」
一埜
「このシスコン感……こっちのお兄ちゃんも、間違いなくお兄ちゃんだ……!💦」

   *

一彌
「つまり君は、鏡の世界のぼくだと、そういうことか……」
一彌?
「そうだ……」
一埜
「鏡の中からなんて、なんでまた、そんなところから……?」
一彌?
「ぼくにはぼくの妹がいる。鏡の世界の中に……。だが……」
一彌
「あっ……(←何かを察した)」
一埜
「だが?」
一彌?
「毎朝鏡を見た時にそこにいる、『鏡の中の妹』……!! ぼくはそれを愛してあげられないことをずっと気に病んでいた! 見ることは、会うことはできるのに……そう、ぼくにはもう一人の妹がいるのに、言葉をかけてあげられない!!」
一埜
「ぇええええ!?💦」
一彌
「(ガタっと音を立てて立ち上がる)感動した!! さすがぼくだ!! そうだ、同じことを考えていたんだ。もちろん『こちら側』の一埜を愛で、プリンを買ってあげたり、 頭を撫でてあげたりすることはできるし、日頃からそうしている! ……だが、ぼくには『見えているのに、会うことができない妹』が、鏡の中いることをずっと気に病んでいた……!!」
一埜
「普段いっしょに歯磨きしながら、そんなこと考えてたの!? 怖っっ!!!💦」
一彌?
「そうだ! 『この妹にもプリンをあげられないのは何故だ!?』 ……さすが、ぼくだ……!(ほとんど感涙しながら)」
一彌
「そちらの世界の一埜は……元気にしているかい。よく笑い、よく泣き、よく遊び、よく食べ、よく勉強に励んでいるのかい……」
一彌?
「あぁ、そうだ。安心してくれ……君の世界の一埜も、元気そうで、幸せそうで、ぼくは嬉しい……!」
一埜
「……うぅー! なんかすごいヤダ! シスコン時空が展開されてるぅ!!💦(赤面)」
一彌
「しかし、鏡の世界のぼくも、なかなかやるではないか。まさか、鏡の境界(?)を超えてくるとはな! ぼくも通り抜けて一埜を撫でようとしたのだが、必ず自分自身の手に衝突してしまうんだ。 もしかしてあれか? 鏡を連続性を保ちながら半分に割り(?)、片方を回転させて繋ぎ合わせてから……」
一彌?
「わはは、さすがぼくだな。そうだ、『モノポータル』を作る手法でもあるが……」
一埜
「(顔を手で仰ぎながら)あーもう、恥ずかしい! あっ(うかつに居間の姿見と手鏡の間に入ってしまい、無数に複製される)」
一彌/一彌?
「(指さしながら)あ!! あそこに無限に一埜がいる!!」
一埜
「もうやめてぇぇえ!!💦」

2025/04/19

せたな町、太田山神社にやってきた兄妹……!?

*ここはせたな町、太田山神社……!*

一埜
「お兄ちゃん、これ本当に行くの? 階段の角度半端ない(44度)んだけど……踏み面も狭いし」
一彌
「行くぞ!」
一埜
「やだなぁ」

*20分後*

一埜
「し、死ぬぅ……やっと階段終わった! やったー、そろそろ本殿?」
一彌
「ん? まだ半分だぞ?」
一埜
「うそ!? え、まさかこのハシゴ上がるの?」
一彌
「そうだぞ」

*1時間後*

一埜
「……鉄鎖……崖じゃないこれ?」
一彌
「これを上がった石窟の中に本殿があるんだ! 登り切れば絶対に願いが叶うという……」
一埜
「そんなにして叶えたい願いないよ~。お兄ちゃん行っておいでよ、怖いし……」
一彌
「よし! 行くぞ!」
一埜
「落ちて来ても受け止めないからね」

*10分後*

一彌
「はぁっ、はぁっ、着いた……!」
一彌
「……神様!! ぼくは妹が好きだ!! 妹と一生添い遂げたい!!」
一彌
「よしこれでOK!……奥尻島と日本海が見える……すごいところだな、ここは」
一彌
「……気を付けて帰るか!」

*鎖を降りて……*

一埜
「おかえり、お兄ちゃん」
一彌
「景色すごかったよ」
一埜
「ここでもう十分だよ……帰ろうよ」
一彌
「そうだな。……ほら」
一埜
「え? 手? ……つながないよ?」
一彌
「何っ!? おかしい、願いが……」
一埜
「何を願ったのさ……」
クマ
「ゴバアアアア!!」
一埜
「うわあああああ!!! えっ、ヒグマ!? え、お兄ちゃん……死ぬんじゃ、私達……!?(蒼白)」
一彌
「くっ!! うおおおお、妹はオレが守るっっ!!(体が黄金に光る)」
一埜
「お兄ちゃん!?」
一彌
「オラァァ、お兄ちゃんパンチ!! *クマの鼻面に命中*」
クマ
「アアアア!」
一彌
「よぉし命中判定クリった! のけぞったところにお兄ちゃん目つぶし! 2D10! すげぇぞまたクリティカル! まだダイスが回る! たまらずヒグマは強P擦るがここはバクステッ、出たお兄ちゃん金的! 中段で崩していくゥ! ヒット確認っ、ブースト吐いて硬直キャンセル、小P小Pお兄ちゃんアッパー(上昇中無敵)! 空中ダッシュからのエリアル小K+小K+大Kで繋いでクマの巨体を画面端まで運ぶッ、着地と同時に超必、お兄ちゃんクマスプレー(多段ヒット)でフィニッシュ死んだぁぁぁ!」
一埜
「す、すごい! ことごとく命中してる!」
クマ
「(KOされた)ヒィーッ、なんだこの登山客! か、帰る……!」

*クマ退散!*

一彌
「ハァーッ、ハァーッ……! ま、まさかこんなにうまく撃退出来るなんて……ひょっとしてぼく、強かったのか!?」
一埜
「クマ殺しの兄……(ちょっと引いてる)」
一彌
「み、見ただろ、一埜! お兄ちゃんが一埜を一番守れるんだ! ワーハハ、なーにが『大文字の他者』やら『退行』やら『プエルシンドローム』やら『エディプスコンプレックス』だ!? 〈他者〉!? ハッ!! あいつらに素手でクマが倒せるか!? ぼくが一番最強なんだぞーっ、ワハハハ!」
一埜
「なんか言ってる……」
一彌
「一埜! 『兄妹の閉じた理想的関係への退行』がどうとか、ファンタスマS/◇aがどうとかじゃないッ! 単純にッ! あらゆる女性の中で、お前が一番魅力的でかわいいんだ! 全次元の女の子の中でお前が一番かわいい! 甘くとろける! ぼくはお前の、等身大の人格そのものを愛するっ! お前のためならお兄ちゃんはなんでもできるんだぞ! ほら、クマをやっつけるお兄ちゃんには惚れただろ!? 一生そばにいてもいいんだぜ~!?」
一埜
「え、えぇ……? ……ん? あれ、お兄ちゃん、なんかいきなり色褪せてない!?」
一彌
「えっ!? ……はっ、もしかして!」
山に響き渡る謎の声
「願いはこれで使い切ったからな~……からな~……からな~……(山彦)」

*キラキラした光と共に願いパワーが一彌から失われる*

一彌
「ね、願いの効果だったの!? 妹と添い遂げる願いは!? く、クソッ、もう一回登るぞ……!」
一埜
「もうやだ! またクマとエンカウントするよ! 早く降りようよ~!」
一彌
「そうだ、一埜と一緒に登ればぼくが前衛職、一埜が後衛職で行けば、願いパワーを持ち帰れるんじゃ?」
一埜
「お兄ちゃんが前衛やるなら、どっちにしろエンカウントの度にお兄ちゃんは願いパワーを消費するんじゃない?」
一彌
「そ、そんなぁ……そんなのってないよぉ~!(通常の色に戻りながら昔のディズニーのようにアイリスアウト)」

*その後、妹を連れたまま危険な山中に入り込んだ罪により、一彌は両親からメチャメチャ厳しく叱責を受けたのであった……*

一埜
「ちゃんちゃん♪」

2025/03/24

山で遭難した一彌たち! しかし山小屋の様子がおかしくて……?

*秋の山! 夕方……!*

一埜
「はぁ、はぁ、お兄ちゃん……! うぅー、おぇ……(疲れて空えずき)」
一彌
「一埜、大丈夫か……?」
ななよ(一埜の同級生)
「一埜ちゃんのお兄ちゃ~ん、もう足が……」
真宵(一埜の同級生)
「お兄さん、みんな疲れてる。私はまだいけるけど、このままじゃ怪我しちゃうかも。暗くなってきたし……どこかで休まないと」
一彌
「くそっ、まさか、山の天気がこんなに変わりやすいなんて……! ごめんな、みんな……」
一埜
「疲れたよ~! もう歩けない~!」
真宵
「でも……どうやって休もう? テント張れそう?」
ななよ
「! 見て、みんな! あれは……」
一彌
「山小屋だ! 助かった!」

*山小屋の中!*

一埜
「中、暗いね。……それに、寒い……」
真宵
「一埜ちゃん、寝たら死んじゃうよ」
ななよ
「……あ、そうだ! 壁に手を付いて……みんなで起こし合おう! 角にそれぞれいて、ぐるぐる回りながらお互いを起こすの!」
一埜
「おー、いい作戦!(……あれ……?)」
一彌
「ん? ……なんかそれ聞いたことがあるような……まあいいか……よし、みんな頑張ろう! 朝になれば下山できる!」
一埜
「よ、よーし、頑張ろうね、みんな!」

*『ぐるぐる寝ない作戦』開始!*

真宵
「タッチしたよ、一埜ちゃん」
一埜
「うん! さて、……ななよちゃんにタッチ! えへへ、お兄ちゃんによろしくね!」
ななよ
「ありがとう、一埜ちゃん! さて私はお兄ちゃんに……」
一彌
「ん、ありがとう。ぼくは真宵ちゃんに……」

*しばらくして……*

一埜
(*両手の指で四角を作りながら* A,B,C,D……A,B,C,D……うぅぅん……??)
真宵
「タッチ、一埜ちゃん」
一埜
「(びくっ!)……真宵ちゃんだよね?」
真宵
「うん。……なんかみんな、様子が変? どうしたの……?」
一埜
「ううん、なんでもないの。朝まで頑張ろ!」
一埜
「……タッチ、ななよちゃん」
ななよ
「(びくっ)……一埜ちゃんだよね?」
一埜
「ななよちゃん……やっぱりこれ、おかしい?」
ななよ
「……気づいちゃった? 一埜ちゃん。私も……何かおかしい気がするんだけど……」
一埜
「やっぱりそうだよね、でも……ななよちゃん、私怖い……」
ななよ
「私だって怖いよ……」
一彌
(……Commonuī, 思い出した! これは、『スクエア』だ……! 四隅に一人ずつ、移動する人が一人……四角形の部屋では、五人いないとこの起こし方は成功しないんだよ!)
一彌
(くそっ、どうなってるんだ? 一人増えてるのか? サードマン現象? それとも本当に降霊……!? くっ、怖い……! だけど、言い出すとパニックになりかねない……)
一彌
(対角線上の一埜は大丈夫なのか……!?)

*一埜の内心*

一埜
(お兄ちゃんが気を利かせて二辺分歩いてる……?)
一埜
(ううん、そうしたら、次はななよちゃんがお兄ちゃんにタッチできないよね……)
一埜
(……誰かが二辺歩いて、次の人にタッチしてから、一辺ぶん戻ってる?)
一埜
(うーん、そんなこと出来るの……?)

*全員声を上ずらせながらも……*

一彌
「み、みんな! ぐるぐる作戦、成功してるよな!(一人増えてないか探り探り……)」
一埜
「そ、そうだね! この調子でいこう!」
一彌
(一埜の声だ……ほっ)
一埜
「お兄ちゃん、休めてる?」
一彌
「……大丈夫だよ」
一埜
(本当……?)
ななよ
「うん! もうすぐ朝だよ!」
真宵
「うん。ほら、空が明るくなってきたよ……もう少し、頑張ろう」

*朝!*

一埜
「なんとか朝だ~! あ、ほら見て、窓から看板が見えるよ! 登山道だって!」
ななよ
「でもさ、言い出しておいてなんだけど……何かおかしかったよね~……」
一埜
「それ私も思った……お兄ちゃん、もしかして、二辺ぶんとか歩いてたりした……?」
一彌
「あ、う、うーん……どうかな、暗いからなぁ、ハハ……」
ななよ
「(ひそっ)目が慣れてきたら、一人増えてたりとかして……」
一埜
「や、やめてよ~!」
真宵
「……あ! そういうことか、全然気づかなかった……え、怖ぁ……」
一彌
(やっぱりみんな、何かおかしいとは思ってたんだな……)
真宵
「うん……あ、光が差し込んできた……山小屋の中が見えてきたよ」
一彌
(一人増えてないよな……うーん……)

*恐る恐る室内を見ると……*

ななよ
「……いや、三角形の山小屋だったのかい!」
一埜
「ああー、それでか~! あははは……!」
真宵
「うーん、これは気付かなかった」
一埜
「えっ、タンスの形どうなってるの? 使いづらくない?」
一彌
「と、とりあえず怪奇現象じゃなくてよかった……よし、この隙に下山しよう!」
全員
「おー!」

*パラレル展開*


いや、やはり……部屋はよくある四角だったのだ!

一埜
「うわああ、絶対増えてる!! *般若心経を詠唱*」
ななよ
「えっ何それ!?」
真宵
「えっ怖い怖い怖い」
一彌
「般若心経だ! 流石だぞ、一埜!」
5人目
「幼女の経文が聞けて幸せだぁ……(成仏)」
一埜
「よし、5人目は去った!」
一彌
「やった! ……あれ、でもこれではぐるぐる作戦が成功しないのでは?」
一埜
「え、除霊しない方が良かったパターン!?」
ななよ
「そんなことある!?」
真宵
「……あっ、ああ。なるほど、そうか、『ぐるぐる作戦』は4人じゃ成立しないのか……(遅ればせながら)」
一彌
「よし、一埜……般若心経を逆再生するんだ!」
一埜
「え、何それ!? えーっと、gate gate paragate parasamgate bodhi svaha iti Prajnaparamitahrdayam samaptamだから……matpamas mayadrhatimarapanjarp iti ahavs ihdob etagmasarap etagarap etag etag……うぅ、読んでて気持ち悪くなってきた……(作者注:経文の逆唱は本当に縁起が悪いぞ! 作者は一番お気に入りの一埜には本当はこれを読ませたくなかったのだ! 一彌、無責任なことを言わずに、テメェが読め!! ごほん。読者諸君も、あまりこの行はしっかり読まないように!)」
一彌
「うっ(吐き気)」
5人目
「おぉぉぉぉ……極楽浄土からただいま……せっかく成仏したのに……でも幼女とスクエアごっこ出来るならいいか……」
ななよ
「ぎゃああああ!?」
一彌
「何てものを呼んでしまったのだ、一埜!」
真宵
「キモい(直球)」
一埜
「お兄ちゃんがやれって言ったんでしょ~!? もう!」
5人目
「朝まで付き合うぜ」
ななよ
「言い方がキモい! あの幽霊、作者だろ!」
5人目
「*どきり*」

朝が来たので私は成仏させてもらったのでした……。一埜が祟られると良くないので、全員で山に捧げものをして、念のためお祓いを受けて帰ったのです。その後、全員健康で暮らしたとさ。羯諦羯諦、波羅羯諦、波羅僧羯諦、菩提薩婆訶、般若心経。(順再生によりキャラクター+読者を除霊)


*パラレル展開2!*


いや、山小屋は三角形でも四角形でもない、もっと抽象的な空間だったのだ……(!?)

ななよ
「ね、ねぇ、なんか出られないよ?」
一埜
「山小屋の扉から出たはずなのに……また山小屋!?」
真宵
「しかも、今度は向こうの壁まで辿り着けない……これじゃサバイバルも登山術も役に立たない、まさか屋内で遭難するなんて……(頭を抱える)」
一彌
「窓はどうだ!? くっ、だめか……!」

*まるで迷宮のような山小屋!*

一彌
「Hodie est dies perditionis……(小声) くそっ、これは……!」
一埜
「お兄ちゃーん、お腹すいた~……」
真宵
「ワンチャン、この山小屋の内部だけでも山より広いかもね……」
ななよ
「もはやBackroomsだろこれ……(絶望)」

*何かが狂っている……窓の外の風景も、徐々に奇妙な色彩を帯び始め、山も太陽も、全ては文字と矢印の連なりのように見えてくる……*

一彌
「おかしい……どれだけ歩いても、さっきの入口にすら戻れない……」
ななよ
「どうなってるの!? だって、三角形だったんでしょ!?」
真宵
「いや、四角だったかも……?」
一埜
「え、じゃあ、どっちなの!?」
一彌
「……ダメだ、座標が安定していない……簡単な測量すらうまくいかない! これは……距離空間ではない!」
全員
「?????」
一彌
「……つまり、山小屋内部は通常の三次元ユークリッド空間ではなかったんだ。ぐるぐる寝ない作戦が四人で成功したのはそのせいだったんだ……距離とか内積とかじゃない、ここは、もっと抽象的な空間として成立している!」
ななよ
「言葉が難しい! わけわかんないよー! これだから理系の大学生は!」
真宵
「まあ、空間がおかしいのはなんとなくわかる……」
一埜
「ゲームのダンジョンみたいにおかしくなってる! お兄ちゃん、結局どういうことなの!?」
一彌
「……そうだな……位相空間……いや、この窓の外の矢印……もしかするとこの山小屋は、ある種の圏として存在しているのかもしれない。ぼくたちは通常の物理空間にいるんじゃなくて、何らかの数学的構造の内部にいるんだ!」
一埜
「全然わからない……」
ななよ
「つまり?」
一彌
「つまり、我々が認識している壁や床の概念は、本質的には射(morphism) であり、我々の位置関係が対象として定義されている 可能性がある……!! 窓の外の図式……ここはもしかすると、層トポスなのかもしれない!」
真宵
「……要するに、『山小屋の内部は、フツーの空間じゃなくて、数学的な概念として作られてるから、普通の方法では出られない』ってこと?」
一彌
「その通りだ!」
ななよ
「詰んでるじゃん!!!」
一埜
「うぅぅ……お腹すいた……あ、あれは……フライドチキン!?」
一彌
「違う、ここが層トポスならそれは層関手だ! 一埜、層関手を食うな!(?)」
ななよ
「ううー、ここから出られるの? 私疲れちゃったよ……」
真宵
「みんなもう限界が近いかもしれない……」
一彌
「Omnes qui errant non pereunt……みんな、諦めちゃだめだ! 入って来られたなら出口がある、この空間と元の世界との間には必ず随伴性が成り立つはずだ! 元世界との間の随伴関手を探ることさえ出来れば……だが今は、出口は『層』として存在している、つまり局所的な情報から大域的な情報を構築する方法として、情報の整合性そのものとして……つまり、出口は、ぼくらの中にバラバラに散らばってるんだとも言える! 心を一つにしなくては!」
ななよ
「何かそれっぽいようなわけわかんないこと言ってる!」
真宵
「怪しいエネルギー担当大臣みたいだ(直喩)」
一埜
「うー、よくわかんないよ!」
5人目
「ここはどこだぁ……(涙声)」
ななよ
「出たぁぁぁ!?」
5人目
「適当に書き始めたが、山小屋内部が層トポスなんて、どうしたらいいんだよ……書き終えるまで出られないんだよぉぉ!」
真宵
「知らないよ……」
ななよ
「作者ぁぁ……(本気で嫌そうな声)」

*脱出作戦……*

5人目
「くそっ、わけがわからない……スクエア降霊術とかもう関係ないだろ……」
一彌
「いや、待てよ……スクエア……? 四角……そうか、scīvī!! デカルトの四角形! pullback……! そうか!」
一埜
「お兄ちゃん、なにかわかったの!?」
一彌
「この空間は層トポス……もしかすると、pullback を用いることで我々の位置を特定し直せるかもしれない!」
ななよ
「え、pullback って何?」
一彌
「簡単に言うと、複数の射(関係性)を持つ対象が、共通する構造を持つように制約されるときに発生する数学的な図形だ! 別名、デカルトの四角形とも言う!」
真宵
「?????」
ななよ
「……ま、まあ、大学生がそう言うなら……で、それをどうやって使うの?」
一彌
「pullback の定義からすると、俺たちはこの部屋の構造を正しく写像できれば、通常のユークリッド空間へと戻れるはずだ!!」
一埜
「ど、どうやって写像するの!?」
一彌
「4人で、互いに対応する位置を探すんだ! 4人! ぼくたちは トポスの構造を表すpullback 図式の4つの対象に対応してるはず! すなわち、対象、部分対象、終対象、部分対象分類子! ぼくらが自分の立ち位置を見つけ出し、正しい図式を理解すれば、出口が現れる!! これこそが『抽象的スクエア降霊術』だ! ぼくたちは今から『出口そのもの』を召喚するんだ!」

*脱出開始!*

全員
「おー!!」
5人目
「……あれ、俺は?」
ななよ
「……余りなんじゃない?」
5人目
「そ、そんなひどい!!!!」

*対応するpullbackの位置を探りだし、それぞれ移動する4人……そして!!*

一彌
「……来たぞ!!」
真宵
「えっ、なにが!?」
ななよ
「空間が……元に戻っていく!!」
一埜
「あっ、お兄ちゃん、出口が見えた!!」
一彌
「いや、あれは……5人目!?」
5人目
「おわあぁああ゙」
真宵
「え、めっちゃ口開いてる……口の向こうに出口が!」
ななよ
「キモ!? でもあれを通れば抜けられそうだよ!?」
一彌
「……そうか! あいつがななよちゃんの言う通り作者なら、あいつが物語の抽象的出口になるのも道理! あいつは作者にして時間推進演算子そのものなんだ! この空間における唯一のユニタリ性、無時間性の破れ、作者の指にして言葉だ! 初めに言葉があったんだ! 口から溢れ出るもの、言葉……まさか冒頭の一埜のかわいい空えずきすら伏線だったのか!?」
ななよ
「大学生よくわからんこと言うのもうやめろ! 妹の空えずきを可愛いとか言うなキモい!」
真宵
「待って、出口の光が弱まってきてるよ!」
一埜
「??? よくわかんないけど、そうか、あの人が出口だったんだ! うおお、一二三四五六七八九十(ひふみよいむなやここのたり)、布瑠部(ふるべ/pullback)、由良由良止(ゆらゆらと)、布瑠部(pullback)、此の処をば祓へして厳の湯庭と斎ひ定めて招坐奉る随伴の御名の白さく、埴安の比古比売神と御名は白をし、辞竟奉ば今度対象と射是抽象空間の此の処を千代の矢処の甘き矢処と撰び定めて、カルテジアン図式顕れ対象と終対象を四つ縁にて結びたまへと祈願奉ることの由しを聞し食し、大願成就成さしめ給へと恐しこみ恐しこみ白うす、色即是層、層即是色、層不異色、色不異層、不生不滅、不垢不浄、層不増不減、南無遍在層トポス、帰命随伴関手……*何やら空間を保持する経文*」
5人目
「ああぁああぁ˝(口が更に開く)」
ななよ
「おお、よくわからんがなんか広がった!」
一彌
「Mirabilis!! いいぞ一埜! みんな、そのまま突き抜けろぉー!」

*現実世界へ帰還*

一埜
「やったー! やっと出られたぁ!!」
一彌
「一埜の呪文はすごかったな! なんだったんだあれ?」
一埜
「わけわかんなかったから地鎮祭の祝詞と、縁結びの祝詞と、般若心経を適当に組み合わせちゃった……神様仏様、適当な呪文でごめんなさい!」
一彌
「でも布瑠部(ふるべ/pullback)、由良由良止(ゆらゆらと)、布瑠部は……くく……(肩を震わす)」
一埜
「えへへ、面白いでしょ……!」
ななよ
「まじで死ぬかと思った……てか、pullbackって結局なんだったんだよ……」
真宵
「うーん……難しいことはともかく、この山小屋がバグってた ってことでいいよね?」
一彌
「まあ、そういうことにしておこう……(本当は数学的にはめちゃくちゃ興味深いけど、説明すると全員のSAN値が削れるのでやめておこう)」

*5人目の行方……*

5人目
「くそぉ……pullbackに入れなかった……」
5人目
「……って、あれ!? 俺、まだ山小屋の中じゃん!? おかしい、おかしいぞ!? なんで俺だけ出られないんだ!?」
5人目
「待ってくれぇぇぇ!! 俺をpullbackに入れてくれぇぇぇぇ!!!!(涙目)」

*全員無事に脱出……5人目を除いて*

一埜
「うーん、結局、山小屋って何だったんだろうね?(ズレた眼鏡を両手で直しながら)」
ななよ
「うーん……わからんけど……絶対封鎖しておいた方がいい! この山小屋は最悪!(枝で入り口を塞ぐ)」
一埜
「あはは、そだね……(手伝い)」
真宵
「でも、無事に帰ってこられてよかった……よし、早く下山しないと(嬉しそう)」
一彌
「そうだな……」
一埜
「……とりあえずお経読んどこうかな、位相空間の定義を超えて届くかわかんないけど……なーむー」
ななよ
「なんかぞんざいじゃない?」
一埜
「だってあんまりしっかり読むと喜ぶし、あの幽霊……」
真宵
「それもそうだ」

*わっはっは……*

一埜
「……あ、いや待って! もしかして……*般若心経逆唱*」
ななよ
「また!?」
一彌
「いや、なるほど、一埜は層トポスを幽世と解釈したのか! つまり……彼はまた呼び出される!」
5人目
「出してくれぇぇぇ……あ、あれ!?」
一埜
「やったね!」
ななよ
「ハッピーエンドじゃん!」
真宵
「やるね、さすが一埜だ」
5人目
「ありがとう、眼鏡っ子幼女……!」
ななよ
「もう変な話書くなよ!」
真宵
「そうだそうだ」
5人目
「は、はい……」
一埜
「では……『高天原に神留坐す神漏岐神漏美の命以ちて』……」
一彌
「そこは般若心経じゃないのか……」
一埜
「また層トポス行きになったら可哀想だから!」

一埜の大祓儀によって私は安らかに眠ったとさ……めでたしめでたし!



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